2008年11月06日

【本日OPEN!】ブックファースト新宿店・レポート

★ランキング強化月間実施中★

みなさまの応援クリックのおかげで、
少しずつランキング上昇していますグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)exclamation×2

現在のランキングの確認はコチラ→ランキングへGO!!

本日も応援クリックよろしくお願いいたしますm(_ _)m

↓↓↓↓↓↓
banner2.gif

-----------------------------------------

こんばんは、サンシローです。

今日は趣向を変えて、本日OPENのブックファースト新宿店レポートをお送りしたいと思います!

コクーン遠景a.JPG

新宿といえば、紀伊国屋やジュンク堂など大型書店が立ち並ぶ激戦区。
ブックファーストも今まで南口のLUMINE1・2に2店舗展開していたのですが、今回西口最大規模の店舗がOPENしました。

ブックファースト新宿店が11月6日にオープンします!

新しくできた超高層ビル「コクーンタワー」のB2F〜B1Fまでを占める、約1000坪の巨大スペースに収容。新宿駅から都庁方面へと続く地下道に直結しています。(ちなみに1Fにはオシャレなカフェがあります。)

正面.JPG

これだけの規模ですから、当然品揃えは抜群で、よほどのマイナー本などでない限り大抵は揃いそうです。「歴代サイン本フェア」、「70年台生まれの小説家特集」など、オリジナルコーナーも充実していて、何時間でも楽しめそうな内容です。

しかし、スペースが広いだけに、最初はどこに何があるのか分からず結構迷いました。行き慣れた紀伊国屋東口店とか、ジュンク堂新宿三越アルコット店とかと違い、結構フロアの作りが複雑に感じました。階数自体は2階だけなのですが、B2FとB1Fそれぞれが、またジャンル毎に分かれていてまるで迷路のようでした。それぞれ会計が別というのもちょっと不便な気もしたました。

店内.JPG


店員さんは名札に「トレーニー」と書かれた新人さんが多く、まだ慣れていない印象でした。私が本を買う際に担当してくれたレジの方なんかは、カバーをかける時に指が異様に震えてて大変そうでした(笑)

出版関係者の方々も多くいらしていて、みなさん熱心に店員さんを捕まえて営業活動されていました。私も、学生時代に、飲料メーカーのマーケティングスタッフのアシスタントをしたことがあります。各スーパーの売り場責任者に交渉し、いかに新製品のために魅力的なスペースをもらえるかが勝負の世界でした。業界は違えど、やることは大体同じなんですね。

とまあ色々書いてきましたが、新宿西口から直結している点、2フロアですべて回れる点など、総じて非常に魅力的な店舗であることは間違いありません。あの伝説の巨大店舗、ブックファースト渋谷店がなくなって悲しんでいた私にとっては、最高のごちそうでした。

みなさんも機会があればぜひ足を運んでみてください!!

【追伸】

本日購入した本は下記の2冊。

OPENキャンペーンで、2000円以上購入の人にオリジナルブックカバープレゼントということで、無理やり2冊購入してしまいました(笑)※確か11月10日までの期間限定だったと思います。

アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたかアーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか
濱野 智史

エヌティティ出版 2008-10-27
売り上げランキング : 1989

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


竹中式マトリクス勉強法竹中式マトリクス勉強法
竹中 平蔵

幻冬舎 2008-10
売り上げランキング : 20
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


「アーキテクチャーの生態系」は結構専門的なメディア論の本なので、私の裏ブログで紹介することになりそうです。

それと本の海に疲れた後は、1階のオシャレなカフェがオススメです!
センスのいい本棚に加えて、ネットやiPod touchが設置された席まで用意されています!価格もリーズナブルだし、ヘルシーな弁当やサンドイッチまであり、これはポイント高いですよ〜

カフェ.JPG

これから通いまくってホームグラウンドにしちゃいますよ〜!


★今回の内容、気に入っていただけたら、
 ぜひ1クリックお願いいたします!!


banner_red.gif

「悩み別 ビジネス書のサプリメント」TOPへ
  
posted by サンシロー at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | はみだしコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月04日

【文章術】いい文章とは「よく働いて結果を出す文章」だ―山田ズーニー『伝わる・揺さぶる!文章を書く』

★ランキング強化月間実施中★

みなさまの応援クリックのおかげで、
少しずつランキング上昇していますグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)exclamation×2

現在のランキングの確認はコチラ→ランキングへGO!!

本日も応援クリックよろしくお願いいたしますm(_ _)m

↓↓↓↓↓↓
banner2.gif

-----------------------------------------

おはようございます、サンシローです。

今日は3連休明けの初日ですね〜。

3連休も取ると、体がなまってしまう。
連休明けに仕事をするのが待ち遠しい!

そんな仕事をして生きていけると幸せですよね(^^)

さて、それでは本日も文章術特集続きます!

【お悩み】

今日も引き続き、文章を書く際のスタンスについて考えてみたいと思います。

文章を書く際、みなさんはどのようなことを意識されていますか?

社内文書、レポート、読書感想文、ブログ、何でもいいのですが、

書かなければいけないから書く。
とにかく書いてスペースを埋める。

そんな意識で書いていることありませんか?
(いや、私がそうなんですけどね…)

しかし、これには大きな誤りが潜んでいるのです。
文章を書く際は何より「目的」を明確化する必要があるのです…

【効く!サプリ】

山田ズーニーさんの『伝わる・揺さぶる!文章を書く』は、文章を書くことを「コミュニケーション」と捉えた上で、人に伝わる文章とはどのようなものかを論じた名著です。
伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
山田 ズーニー

PHP研究所 2001-11
売り上げランキング : 1070
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools




【目次】

 プロローグ 考えないという傷

 第1章 機能する文章を目指す
 第2章 7つの要件の思考法
 第3章 伝わる・揺さぶる!文章の書き方――実践編
 第4章 より効果を出す!テクニック――上級編
 第5章 その先の結果へ

 エピローグ あなたと私が出会った意味

山田さんはいい文章とは「よく働いて結果を出す文章」と言います。

例えば大学入試の小論文では、採点者に評価され合格という結果を出すものを書かなければいけない。就職活動の自己推薦書では、企業の人事に評価されて、採用を勝ち取るものを書かなければいけない。

つまり、いい文章とは、目指す結果を得られる文章を指すのです。
そのためには、自分が書く文章のゴールを、常に明確にして書く必要があるのです。

山田さんは、そのような「機能する文章」の要件として次の7点を挙げています。

 @意見――あなたが一番言いたいことは何か?
 A望む結果――だれが、どうなることを目指すのか?
 B論点――あなたの問題意識はどこに向かっているか?
 C読み手――読み手はどんな人か?
 D自分の立場――相手から見たとき、自分はどんな立場にいるか?
 E論拠――相手が納得する根拠があるか?
 F根本思想――あなたの根本にある想いは何か?


第2章では、この7つの要件を満たすための思考法が紹介されています。
以下ポイントを絞ってご紹介します。

■自分が一番言いたいことを発見する

 ・意見とは、自分が考えてきた「問い」に、自分で「答え」を出すこと。
  「問い」を立て、「答え」を出すということを繰り返していくことで、
  自分の考えが前に進んでいく。

 ・大きな問いにいきなり答えを出そうとすると挫折する。
  大きな問いを考えるためには、いくつかの小さな「問い」を洗い出す。

 ・問いを立てるのに行き詰ったら、時間軸(現在・過去・未来)と
  空間軸(自分・社会・世界)に広げて考えてみる。

■何のために書くかを考える

 ・文章を書く際、自分が何を書いているのか分からなくなることがある。
  そういう時は、「何のために書くのか」ということを考える。

 <何のために?を見失わないためのセルフチェック>

  @自分は何を書いているのか?書こうとしているのか?
  Aだから、何なのか?それは読み手にとってどんな意味があるのか?
  B読み手にどうなってもらいたいのか?そのためにはどう書けばよいのか。

 ・読み手にどうなって欲しいのか具体的にイメージしづらい時は、
  読み手に「どう言ってほしいか」を考える。
  例)「わかりやすかった」「発見があった」「世界が広がった」など

■相手と共有できる論点を設定する

 ・機能する文章を書くためには、自分と読み手の問題関心から外れない
  論点を設定することが必要。

 <論点の2つの原則>
  
  @論点と意見は呼応する(これが一致しないと文章が捻じれる)
  A論点は「問い」の形にする(問いを意識すると論点が定まりやすい)

■自分と読み手の関係性を考える

 ・同じ文章でも、相手によって読み方は変わる。
  例)上司の場合、部下の場合、同僚の場合など

 ・相手との関係はこっちの「つもり」ではなく、相手から見たときの、
  自分との距離、関係性を基準にするようにする。

■説得のためにいかに視野を広げるか

 <説得するための論拠を用意する方法>
  
  @まず、自分側の理由を洗い出す
  A相手側にとってのメリットをあげてみる
  B相手の反対理由を正確に押さえる
  C相手の反対理由に焦点を合わせ、説得材料を見たり聞いたり、
   足を運んで調べる
  D相手にわかるよう筋道立てて論拠を提示する

 ・環境問題など、多くの問題は、正しいことが正しいとみんな知っている。
  だから正論を押しつけても意味がない。問題はその先の具体的な解決策。
  あるいは、解決につながる「問い」の発見。

■自分の根っこの想いに忠実か?

 ・意見は氷山の一角。水面下には生き方、価値観などの「根本思想」が存在する。
  この根本思想から外れたことを言っても、人の心を動かすことはできない。

 ・「根本思想」を知るためには、その文章を要約してみるとよい。
  「ひと言で言うとどうなるか」を考えると、その文章の製造の源である
  「根本思想」が何なのかが明らかになる。
  

【感想】

いかがでしたでしょうか?

私は正直、ここまで切実な文章本を読んだのは初めてでした。

冒頭で語られる「考えることができない高校生」のエピソードは圧巻でした。山田さんは、ある高校生が書いた、入試を題材にした文章に衝撃を受けます。その文章には、自分の意見や論理が全く存在しなかったのです。この子の考える力を伸ばすなんて不可能なのではないかと山田さんは絶望します。

しかし、山田さんは諦めることなく、その高校生の状況を詳細に分析していき、的確なアドバイスをします。その結果、その高校生は、自分の力で考え、そして考えた意見を文章にすることができるようになります。

山田さんは、普段私たちが文章を書く際に忘れてしまいがちな大切なことを思い出させてくれます。

それは、文章とは「コミュニケーション」であるということです。

自分の想いを相手に伝えて、心を動かすということ。自分の意見を相手に伝えて、納得してもらうこと。コミュニケーションとしての文章とは、そういう、人と人の間で「機能する文章」のことなのです。

日々文章を書いていると、どうしても書くこと自体が目的になってきてしまいます。ブログ書きもそうです。単に毎日更新することだけが目的になっては、読み手に届く文章は書けないのではないでしょうか。

例えば、私がやっているような書評ブログの場合は、

 ・自分が読んだ本の内容を人に共有すること
 ・自分が読んだ本の素晴らしさを人に伝えること
 ・自分が本で勉強した内容をシェアして人に役立つこと

というような目的を明確にする。その結果として、読んでくれた人が、
紹介した本に興味を持ち、ネット書店であれ、リアル書店であれ、ブックオフであれ(笑)購入してくれる。そういう結果を出すことができて初めて、私の文章も人に伝わる「機能文」になることができるわけです。

文章を書くことに悩んでいる方、人に伝わる文章を書きたいと思っている方、すべてに読んでいただきたい1冊でした。

【効く!コトバ】

「書くことによって、あなたがあなたの潜在力を生かし、読み手を共鳴させることだ。読み手に、共感・納得・発見などの心の動きが生まれれば、やがてそれは読み手の内部で大きな振動となって、読み手自身の潜在力を揺さぶり起こすだろう。そういうふうに人に伝わる、人を揺さぶる文章を目指そう」(P.33)


↓↓↓↓↓ 詳細はこちら
伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)山田 ズーニー

PHP研究所 2001-11
売り上げランキング : 1070

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫) 話すチカラをつくる本―この一冊で想いが通じる! (知的生きかた文庫 や 25-1) 考えるシート おとなの小論文教室。 理解という名の愛がほしい――おとなの小論文教室。II



★今回の内容、気に入っていただけたら、
 ぜひ1クリックお願いいたします!!


banner_red.gif

「悩み別 ビジネス書のサプリメント」TOPへ
タグ:文章術
  
posted by サンシロー at 12:44 | Comment(0) | TrackBack(1) | 文章の悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月01日

【文章術】文章を書く秘訣は「ウソ」をつくこと―福田和也『福田和也の「文章教室」』

★ランキング強化月間実施中★

みなさまの応援クリックのおかげで、
少しずつランキング上昇していますグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)exclamation×2

現在のランキングの確認はコチラ→ランキングへGO!!

本日も応援クリックよろしくお願いいたしますm(_ _)m

↓↓↓↓↓↓
banner2.gif

-----------------------------------------

おはようございます!サンシローです。

今年も残すところあと2か月になりましたね〜。

金融不況だなんだで、気温も懐も寒々しい年末になりそうですが、
こんな時こそ読書で自己投資ですね。

では早速文章術特集の続き行きます!

【お悩み】

文章を書く際に皆さんはどのようなスタンスで書かれていますか?

 「読者を意識して書く」
 「分かりやすく書く」
 「短文を意識して書く」

などなど色々あると思うのですが、

 「自分の感じたとおり、思ったとおりのことを書く」

という方はいらっしゃいませんでしょうか??
(実は私がそうなんです。汗)

このスタンス、一見正しいように思えるのですが、
実は大きな間違いを犯してしまっているのです…

【効く!サプリ】

評論家・福田和也さんの『福田和也の「文章教室」』は、文章を書く際にとことん「意識的」になることを説いた本です。

福田和也の「文章教室」福田和也の「文章教室」
福田 和也

講談社 2006-08-01
売り上げランキング : 58840
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


【目次】

 第1章 「読む力」
     文学賞に挑む
     作家の技術
     エロス、恋愛を描く 他

 第2章 「書く力」
     垂れ流しの文章はなぜダメか
     「プロ」の文章を目指す
     文章上達に必要な三つの要素 他

 第3章 「調べる力」
     ディテールこそが命
     「美智子皇后 もう一つのルーツ
     「調べる」資料編

福田さんは、まず「言葉に対して意識的にならねば、自分の伝えたいことは他人には伝わらない」と言います。

自分のいる場所と他人のいる場所は違う。自分の思ったこと、伝えたいことをそのまま伝えても、相手には届かない。これを前提にしないといけないと言うのです。

では、人に伝わる文章を書くにはどうすればよいのか?

福田さんは、そのカギは「虚構(うそ)のつき方」にあると言います。

注意していただきたいのは、この場合の「うそ」とは、人をあざむくための「嘘」ではなく、フィクション(虚構)という意味での嘘だということです。

雑多な現実の中から、どの部分を抽出し、どういう順番で、どういう風に書けば、もっとも読み手に伝わるか。つまり、伝わる文章を書く際には、必ず「現実を編集する」という作業が必要になります。

文章を書く際の「虚構(うそ)」とは、まさしくこの「編集」を表しているのです。「虚構(うそ)」をつくことに意識的になることで、伝えたい真実の輪郭がはじめて明確になってくるのです。

各章では、この「虚構(うそ)のつき方」という観点から、「読む」「書く」「調べる」ためのテクニックが紹介されています。以下何点か絞ってご紹介します。

■「読む力」を鍛える方法

 ・「書く力」とはすなわち「読む力」。「読む力」をつけるためには、
  文章を「書き写す」のが一番。

 ・ある文章を、正確に書き写すためには、かなり丁寧に読まなければならない。
  例)文言、漢字の使い方、句読点の打ち方、文章の長短・リズム、
    情報量のバランス、視点や時制のとり方、調子の変え方など

 ・「読む力」は、情報を文章に、そして作品にするためには欠かせない能力。
  職業的な書き手はどんな作家であっても、独自の「読む力」を持っている。

■「書く力」を鍛える方法

 ・感情や情緒を噴出、吐露しただけの文章は単なる情報の垂れ流し。
  工夫がないし、読み手の姿が見えていない。

 ・一番大事なのは「他者」、つまりは自分に何の関心もない、「他者」に
  自分の考えや感覚を伝えるにはどうすればいいのかを考えること。

 
 <文章上達に必要な三つの要素>
  
  @上手な文章のイメージを明確にする
   自分が魅力を感じる文章を明確にイメージする。そして、
   それを分析、分解して、文章の構造を認識する。

  A構成力、企画力
   単なる感情の吐露ではなく、まず「構成力」ということを
   頭の隅において書き始めるようにする。

  B豊かな語彙と言い回しの工夫
   本を読む際は、作者の意図を汲み取りながら読むようにする。
   その上で、使われている語彙を意識し、気に入ったものは
   真似して使ってみるようにする。

■「調べる力」を鍛える方法

 ・まずは文章を書く上で「調べること」の重要性を認識すべき。
  なぜなら、調べることで得られる「ディテール」こそが文章の命だから。

 ・文章とは細部の積み重ね。「調べる」ことによって、
  その細部が確固としたものになればなるほど、書き手はそこから飛躍し、
  自分なりの、自分だけの論を導き出すことができる。


【感想】

いかがでしたでしょうか?

本書は文芸評論家・福田和也さんの著書ということもあり、ビジネス文というより、評論、エッセイ、小説などの文章を対象にしています。引用されている文章も文学関連がほとんどです。

しかし、本書で語られた「虚構(うそ)をつく」というスタンスは、どんな文章を書く上でも大切な普遍的な内容だと言えます。

単に自分の考えや感情を吐露するのではなく、どうすれば読み手に伝わるのかを意識し、工夫して文章を「構築」すること。緻密な調査に基づく、確固とした「事実」を積み重ねた上で、自分の「虚構」をつくること。

このようなスタンスは、「顧客」という明確な「読み手」が存在するビジネス文を書く上でも大いに参考になるスタンスと言えるのではないでしょうか。

本書を読んでいて思い出したのが、福田和也さんの数ある代表作の一つ、『悪の対話術』です。

悪の対話術 (講談社現代新書)
悪の対話術 (講談社現代新書)

この本は、人と会話をする際、単にイノセントに話をするのではなく、徹底的に「意識的」になる重要性を説いています。

その点で、今回の『福田和也の「文章教室」』は、文章を書くことに徹底的に意識的になることを説いた、「悪の文章術」とも呼べる内容でした。

一般的に、正直なことは良いことだと認識されています。しかし、正直ということは、自分の気持ちをそのまま、何の配慮も無しにストレートに表現するということを意味します。

その自分の気持ちというのがもし、独創的で容易には人に理解されないものだったら、どうすればよいのでしょうか。あるいは、人を傷つけるようなものだったら、どうすればよいのでしょうか。それでも正直にストレートに伝えることが良いことなのでしょうか。

文章を書く上でも、会話をする上でも、「他者」に伝えるということに「意識的」になるということ。それは、裏を返せば、相手を思いやるということに他ならないことなのだと思います。

文章は自分の気持ちをそのまま書くべきだ!と思っている方にはぜひおすすめの本です!
(というか自分がそうです…笑)

【効く!コトバ】
「どんな真実も嘘=虚構の助けを借りなければ、真実として輝くことはありません。他人に真実を伝えたいと望めば望むほど『虚構をつく』技術に、あなたは長けなければならないのです」(P.7)

↓↓↓↓↓ 詳細はこちら
福田和也の「文章教室」
福田和也の「文章教室」福田 和也

講談社 2006-08-01
売り上げランキング : 61353

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
贅沢な読書 (ちくま文庫) ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 (PHP文庫) 悪の読書術 (講談社現代新書) 岐路に立つ君へ―価値ある人生のために (小学館文庫) 悪の対話術 (講談社現代新書)


★今回の内容、気に入っていただけたら、
 ぜひ1クリックお願いいたします!!


banner_red.gif

「悩み別 ビジネス書のサプリメント」TOPへ
タグ:文章術
  
posted by サンシロー at 12:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文章の悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月30日

【文章術】文章は何より「メッセージ」が重要―野口悠紀雄『超「超」文章法』

★ランキング強化月間実施中★

みなさまの応援クリックのおかげで、
少しずつランキング上昇していますグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)exclamation×2

現在のランキングの確認はコチラ→ランキングへGO!!

本日も応援クリックよろしくお願いいたしますm(_ _)m

↓↓↓↓↓↓
banner2.gif

-----------------------------------------

【お悩み】

こんにちは、サンシローです。

昨日に引き続き文章本特集、まだまだ続きます!

さて、文章を書く際はテクニックも大事だが、最も重要なのは文章を書き始める前の準備なのだ、ということが昨日の主旨でした。

『文章の書き方』はそういう意味で、文章を書く以前の日常的な生き方にまで触れた本でした。「文は心」なのだから、普段から心を豊かにしておかないと、豊かな文章は書けないと。

では、文章を書く上でのもっと直前の準備、つまり「書く内容を考える」という段階に関しては、どのように行えばいいのでしょうか。

どんなに文章作法を磨いても、心を豊かにしても、書く内容を考えなければ、文章は書けません。では、書く内容を効果的に考えるにはいったいどうすればよいのでしょうか…?

【効く!サプリ】

最近では『超「超」整理法』などでもお馴染みの、野口悠紀雄さんの『「超」文章法』は、上記のような、文章を書く前段階の、「書く内容を考える」部分の重要性を教えてくれる本です。

「超」文章法 (中公新書)「超」文章法 (中公新書)
野口 悠紀雄

中央公論新社 2002-10
売り上げランキング : 4030
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools




【目次】

 第1章 メッセージこそ重要だ
 第2章 骨組を作る(1)――内容面のプロット
 第3章 骨組を作る(2)――形式面の構成
 第4章 筋力増強――説得力を強める
 第5章 化粧する(1)――わかりにくい文章と闘う
 第6章 化粧する(2)――100回でも推敲する
 第7章 始めればできる

野口さんは、文学作品などを除く大半の文章は、「ためになり、面白く、わかりやすい」ものである必要があると言います。

そのような文章を書く際に重要なのが、文章を書く「前の段階」である、「メッセージ」と「骨組み」です。以下、第1〜3章からポイントを絞ってご紹介します。

■メッセージとは何か

 ・メッセージとは「読者にどうしても伝えたい内容」を表す。
  メッセージの重要性に比べれば、一文一意、主述のねじれなどの
  文章テクニックの重要は2割程度。

  <メッセージの条件>

   @ひとことでいえるか
    「君の言いたいことは何か?」と問われて、ひとことで言えないならば、
    それはメッセージがないということ。

   Aどうしても書きたいという気持ちがあるか
    適切なメッセージを発見するとどうしても人に伝えたいという
    強い気持ちが湧いてくるもの。

   B人に盗まれたら怒り狂うか
    人から盗用されて怒り狂うような内容であれば、それは
    書くべき内容を持った「メッセージ」であるといえる。

 ・文章を書く作業は見たまま、感じたままを書くことではない。
  その中から、書くに値するものを抽出することが重要。

■どうすればメッセージが見つかるか

 ・メッセージを見つけるには「考え抜く」しかない。常に考え続けていると、
  ある時ふと啓示がある。そのように「考え抜くための環境」を準備することが重要。

■ためになり、面白いメッセージか

 ・メッセージを見つけたらそれが「ためになるものか」「面白いものか」を
  絶えず自問するようにする。

 ・「ためになる」とは有用性があるということ。読者の行動や考えを
  変える原因となりうるもの。最低限、それまで漠然としていた認識を
  明確化させる効果であることが望ましい。

 ・「面白い」とは、論述分の場合は謎解きと発見の面白さ。
  つまり、好奇心を呼び起こし、それを満たしてくれること。

■冒険物語を真似て論述分の骨組みをつくる

 ・メッセージが決まったら次はそれをどのように提示するか。
  そのためには冒険物語のプロットが参考になる。

 ・冒険物語は、クライマックスに敵との最終戦争が行われる。
  論述文でもこのような「対立概念」を利用するのが効果的。

 <対立概念の利用方法>

  @「一つは二つ」とする
   一つと思われてきたものが、二つの面をもつことの発見。
   「皆がプラスだといっていることに、マイナス面もある」など。
  
  A「二つは一つ」とする
   異なると思われているものが実は一つの理論で説明できることの発見。
   一見異質なものの共通属性を発見する。
 
  B従来と違う二分法を用いる
   例えばマルクスは経済を「資本家」と「労働者」に二分したが、
   ケインズは「資産家」と「実業者」に二分したことで新たな問題点を発見した。

  Cマトリックス法を用いる
   二分法だけでなく、2つの軸を持ったマトリックスで問題を
   分割すると、対立概念がはっきりすることもある。
 
■全体は三部で構成する

 ・論述文は「起承転結」よりも「序論・本論・結論」形式がよい。
  「転」で論理展開が覆されると読者が当惑してしまうため。

 ・構成する際は、「関連する内容をまとめる」作業が必要。
  「主張、その理由、その意味するもの」をそれぞれはっきりさせ、
  グループごとにまとめること。


【感想】

本書に限らず、野口さんの書かれるノウハウ本は、「誰でも直ぐに実践できる内容でありながら、対象の本質に鋭く捉えて提示する」という特徴を持っていると思います。

本作でも、文章を書く上での様々な実践テクニックを紹介する一方、文章の革新である「メッセージ」の持つ重要性に鋭く切り込んでいます。

また、「技術の発達による効率的な仕事の仕方の変化」を捉えることに関しても野口さんの右に出る方はいないのではないでしょうか。

野口さんは最後の第7章で、書くことを「とにかく始めよ」と強調しています。これまでは、「十分に構想を練ってから執筆に取り掛かる」というスタイルが一般的でした。しかし、パソコンの発達によって、後から何度も見直し、自由に修正することが可能になりました。

つまり、メッセージが決まったら、全体の構成が決まっていなくても、まずは書き始める。パソコンの普及により、文章を書くというスタイルは、このように根本的に変化したのです。

今後も技術はますます発展していくのでしょうが、その本質を捉え、その中で最も効率的・効果的な方法を考えていくことが重要なのだと思います。

「中身のある=メッセージのある」文章を書きたいという方に是非おすすめの1冊です!

【効く!コトバ】

「新しい考えを最初に発見した人は、エバンジェリスト(伝道者)にならざるをえない。『ためになる内容を、面白く、わかりやすく』話さざるをえない。そうしなければ、古い考えや異教に捉われている人々を目覚めさせることができないからだ」(P.47)

↓↓↓↓↓ 詳細はこちら
「超」文章法 (中公新書)


★今回の内容、気に入っていただけたら、
 ぜひ1クリックお願いいたします!!


banner_red.gif

「悩み別 ビジネス書のサプリメント」TOPへ
タグ:文章術
  
posted by サンシロー at 13:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文章の悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月29日

【文章術】ハックに頼る前に押さえておきたい文章の心構え―辰濃和男『文章の書き方』

★ランキング強化月間実施中★

みなさまの応援クリックのおかげで、
少しずつランキング上昇していますグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)exclamation×2

現在のランキングの確認はコチラ→ランキングへGO!!

本日も応援クリックよろしくお願いいたしますm(_ _)m

↓↓↓↓↓↓
banner2.gif

-----------------------------------------

【お悩み】

おはようございます、サンシローです。
少しお休みしていた、文章術特集、再開いたします!

ビジネス書であれ、論文であれ、ブログであれ、文章を上達させたいと思った時にまず思いつくことが文章のテクニックを磨くことです。

しかし、どんなにテクニックを磨いても肝心の、文章の中身は、自分の中から引っ張り出してくるしかありません。それにテクニックだけ磨いていても、他の人と違う個性的な文章を書けるようにはなりません。

では、中身のある個性的な文章を書くためには、いったいどうすればよいのでしょうか…?

【効く!サプリ】

元朝日新聞論説委員の辰濃和男さんの『文章の書き方』は、文章を書く以前の「心構え」について述べた、文章術の名著です。

文章の書き方 (岩波新書)文章の書き方 (岩波新書)
辰濃 和男

岩波書店 1994-03
売り上げランキング : 72471
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


【目次】

 一 <広場無欲感>の――素材の発見
 
  広い円――書くための準備は
  現場――見て、見て、見る
  無心――先入観の恐ろしさ
  意欲――胸からあふれるものを
  感覚――感じたことの表現法

 二 <平均遊具品>の巻

  平明(1)――わかりやすさの秘密
  平明(2)――読む人の側に立つ
  均衡(1)――文章の後ろ姿
  均衡(2)――社会の後ろ姿
  遊び――異質なものとの出会い
  具体性――細部へのこだわりを
  品格――ものごとを見つめるゆとり

 三 <整正新選流>の巻

  整える――気をつけたい6つのこと
  正確――終着駅のない旅
  新鮮――避けたい紋切型の表現
  選ぶ――余計なものをそぎおとす
  流れ――書き出しから結びまで


辰濃さんは、昨年同じ岩波新書で『文章のみがき方』という本も出版されています。今回の『文章の書き方』が基本編、『文章のみがき方』が実践編といったところでしょうか。

文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095)
文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095)


本書にはすぐに使えるテクニックも多数収められていますが、むしろ注目したいのはやはり文章以前の「心構え」の部分です。以下ポイントを絞ってご紹介します。

■広い円――書くための準備は

 ものを書く際は準備が大切。小さな円(少ない準備)を描いたのでは、
 それだけの文章しか書けない。広い円(入念な準備)をすれば、
 内容が深いものが書ける。

 1冊の本を何度も読む、大量の本を読む、資料を入念に集めるなど、
 書く前に広い円を描いて準備することを怠らないようにする。

■現場――見て、見て、見る

 自分の目で実地を見る、ということは文章の基本。学者には読書家と
 観察者の2種類がある。読書家は文献研究のみで論文を書く人。
 観察者は現場で取材もして論文を書く人。

 論文を書くためには文献研究は欠かすことはできないが、
 実地で見るという行為を怠ると、見落としてしまう現実が出てくる。

■無心――先入観の恐ろしさ

 先入観を持って現場に行くと現実を見誤ってしまう恐れがある。

 現場では心を白紙にして、あるがままの姿を観察することが重要。
 現場へ行く前には様々な準備をするが、その準備に縛られてはいけない。
 
■意欲――胸からあふれるものを

 自分の文章に「どうしても書いておきたい」という熱い思いがあるかを確かめる。
 作家の里見クは次のようなことを言っている。

 「書きたいことが、胸いっぱいにたまって来るまで、筆をとらないこと」
 「心にもないことをいわない、本当に腹から出てくる以外のことばを出さない」
 「文章には自分の魂があらわれなければならない」 
 
 また、「書かねばならない主題」を「書きたい中身」に翻訳することも重要。
 なかなか翻訳できない時は、机を離れ、環境を変えるとうまくいくことが多い。

■感覚――感じたことの表現法

 良い文章を書くためには、感覚を磨くことと、感覚の表現を磨くことが重要。
 
 ・感覚を磨く方法
  @心にゆとりを持つ
  A何度も反復する
  Bほんものにふれる

 ・感覚の表現を磨く方法
  視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚それぞれの表現を研究する。
  また、五感すべてを動員するような感覚にも注意する。


【感想】

非常に正攻法的な文章本でした。

小手先のテクニックに頼ることなく、文章を書く以前の、自分自身の生き方を改善し、高めることを強調する。そうしないと、深みがある文章を書くことはできない。

まさしく「文は心である」とはそういうことなのですね。

以前の記事で、作家とは「テクニック」として一般化できない「個性」を文章で表現できる人間だと述べましたが、その「個性」というものが、文章以前の「心」から育まれるのだと思います。

今、書店に並ぶ文章本、特にビジネス向けの文章本の大半は「テクニック」について述べられています。

もちろん、文章を書く上でテクニックは不可欠なものですし、テクニックをきっちり身につければそれだけである程度の文章を書けるようになるのも事実だと思います。

しかし、テクニックだけではいつまでたっても、中身のある個性的な文章は書けません。どんなに鍬の扱いがうまくなっても、種と肥料をまいていなければ意味がないのと同じです。

そういう意味で、テクニックやハックに頼りがち(私も含めて…)なこのご時世において、改めて「文は心である」という基本に戻ることは、とても重要性なことのように思いました。

普段ハックに頼りがちな方には是非オススメの本です!!
(いや、しつこいですが私も含めて…)

【効く!コトバ】

「品性のいやしさが顔に現われている人が、品格のある文章を書くことができるでしょうか。(中略)文章の修行をするということは机の前に座ったときにはじまるわけではないのです。いい文章を書くことと、日常の暮らしの心のありようとは深いつながりがあります。その人の文章のありようと、その人の生きる営みとは切り離せません」(P.@)


↓↓↓↓↓ 詳細はこちら
文章の書き方 (岩波新書)


★今回の内容、気に入っていただけたら、
 ぜひ1クリックお願いいたします!!


banner_red.gif

「悩み別 ビジネス書のサプリメント」TOPへ


タグ:文章術
  
posted by サンシロー at 10:06 | Comment(2) | TrackBack(1) | 文章の悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。