2008年12月13日

【厳選】ブログや仕事で文章を書いている人全てにささげる本当に役立つ文章本10冊

10月から始めた文章術特集ですが、この辺で一区切りつけておきたいと思います。2ヶ月強で紹介した文章本が計15冊。今回はこの中から特に有益だと思った本を10冊選んでみました。ビジネスであれ、ブログであれ、「文章力をつけるにはどうすればいいのか」に悩んでいる方は是非チェックしてみてください。




【わかりやすい文章を書きたい】

日本語の作文技術 (朝日文庫)日本語の作文技術 (朝日文庫)
本多 勝一

朝日新聞社出版局 1982-01
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もはや説明のいらいない古典的名著。わかりやすい文章を書くためには、「修飾語の語順」に気を配ることが大切なのだということに気づかせてくれます。未だにこの本ほど作文について精緻な分析をした本は、一般書の中ではないのではないでしょうか。文庫の他に新装版もでています。

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「超」文章法 (中公新書)「超」文章法 (中公新書)
野口 悠紀雄

中央公論新社 2002-10
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ご存知、野口悠紀雄先生の文章本。野口先生の多数の「超〜法」シリーズは、例外なく「それまでの方法論の広範囲な分析」を基に、「何らかの意味でそこを越えた方法」を提示してくれます。本書では、文章術よりも前にまず「書く内容を考える」点に重点を置き、結果的にわかりやすい文章の書き方を教えてくれます。

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理科系の作文技術 (中公新書 (624))理科系の作文技術 (中公新書 (624))
木下 是雄

中央公論新社 1981-01
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上記の野口先生の本で、「日本語で書かれた文章読本の中で最も有益」と絶賛されている普及の名著。理科系の文章と文科系の文章、日本語の文章と英語の文章の比較を通して、アカデミックな文章を書くための基礎技術を教えてくれます。理科系に限らず、「事実と意見を書き分ける」というルールは常に心がけておくべきだと思います。

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文章は接続詞で決まる (光文社新書)文章は接続詞で決まる (光文社新書)
石黒圭

光文社 2008-09-17
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一見地味な「接続詞」にのみ焦点を当てた本。読み手に対して、文章の流れや構成を知らせるという接続詞の重要な働きに改めて気づかされました。記事にも書きましたが、接続詞はいわば読み手へのサービス、あるいは親切心のようなもの。接続詞を上手に使いこなせるようになれば、文章は一気にわかりやすくなるはずです。

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【説得力のある文章を書きたい】

考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327)考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327)
板坂 元

講談社 1973-01
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こちらも、初版が1973年でも今なお読み告がれている名著。記事にも書きましたが、本書で私が最も影響を受けたのが、「「他人に理解してもらうための戦略戦術」の項です。「だきこめ」「なめられるな」「のせろ」という3つの技術は、文章を書く時だけでなく、スピーチの際にも使えます。

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人の心を動かす文章術人の心を動かす文章術
樋口 裕一

草思社 2004-03-23
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ご存知、神田昌典さんオススメの文章本。とにかくありとあらゆる文章テクニックが網羅されているので、自分の気に入ったものからどんどんマネしてみるのが良いと思います。実際の文章の添削実例も豊富なので、うまい文章とイマイチな文章を比較、吟味してみることもできます。

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【文章を仕事に活かしたい】

時速1000字で書く技術時速1000字で書く技術
後藤 禎典

すばる舎 2008-01
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文章を書くスピードをテーマにした珍しい本。構成がしっかりしていて中身のある文章を、1時間で書くことを目的としています。「考える時間を短縮する」、「書く項目を絞る」、など使えるワザが満載です。仕事やブログなどで文章を書くスピードを早くしたいと思っている方にオススメです。

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「読ませる!」文章術―あなたのビジネスチャンスが10倍広がる「読ませる!」文章術―あなたのビジネスチャンスが10倍広がる
沼田 裕

大和出版 2006-05
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広告文など、特にビジネス向けの文章を書くのに適しているのがこの本。「キャッチ力のある文章を書く7つのテクニック」など、すぐに使えるテクニックが満載です。特に「どんな文章も自由自在に書ける7つの『型』」は圧巻で、この型通りに書けば誰でも「読ませる」文章が書けるはずです。

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【そもそも文章とは何か?について考えたい】

論文の書き方 (岩波新書)
論文の書き方 (岩波新書)清水 幾太郎

岩波書店 1959-03
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40年以上読み継がれてきた論文指南本。単に論文の書き方を教えるだけではなく、文章を書くことの本質を哲学的に鋭く突いている所が秀逸です。「文章とは客観的な建築物である」「文章とは空間を時間化すること」「文章とは経験と抽象の間を往復すること」など示唆に富む内容が目白押しです。

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伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
山田 ズーニー

PHP研究所 2001-11
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「ほぼ日」でおなじみの山田ズーニーさんの文章本第一作。当時の山田さんの文章指導の集大成というだけあってとてつもなく濃い内容の本です。文章というものを「コミュニケーション」と捉えて真正面から論じている点で、他の文章本とは一線を画す風格が漂っています。文章を書くすべての人に絶対オススメの本です。

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【まとめ】

はてブなどではよく文章術に関するエントリが人気にを集めています。インターネット時代に入り、意外にもコミュニケーション手段の主役は「映像」から「文字」へと移っていきました。You Tubeやニコニコ動画の登場で、ネット上でも手軽に映像で表現できるようになりましたが、それでもやはり、「文字」の優勢は今後も続くのではないでしょうか。

ネットを利用する大半の人が「文字」を使ってコミュニケーションする時代となった今、「自分の気持ちを分かりやすく人に伝える」このとの重要性はよりいっそう高まっています。しかも、昔と違って今の現代人には、じっくりと手紙を書いているヒマなどありません。ぱぱっと書いて素早くネットに送信しないと置いていかれてしまう時代なのです。

だからこそ、ネット時代は、今まで以上に文章を書くための「うまいやり方」が求められるのではないかと思います。様々な技術やハックを駆使して自分の伝えたい内容をスピーディーに文章にする。同時に、単に速さだけを求めるのではなく、「相手に伝わる」ようにも書く。ネット上の文章は玉石混交とよく言われますが、皆が文章上達に意識的になり向上していくことができれば、きっと人類史上未だかつてない文字文化が誕生するのではないでしょうか・・・。

と、空想を広げて見たところで今回は終わります。今後も文章術の本は読んで生きたいのですが、ひとまず今回で一区切りとさせていただきます。次の特集は「思考術」を予定しております。文章も大事ですが、その前の考えることの方がもっと大事。どうぞご期待ください!

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2008年12月05日

【特集:文章術】接続詞は読み手へのサービスだ!―石黒圭『文章は接続詞で決まる』

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文章は接続詞で決まる (光文社新書)文章は接続詞で決まる (光文社新書)
石黒圭

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一見地味だけど、実は、分かりやすい文章を書く上で欠くことのできない「接続詞」に焦点を当てた本です。また、帯に「接続詞使用のセンスを磨くための小辞典」とあるように、巻末に詳細な索引も付されていて、簡易的な辞書としても「使える」本です。

著者の石黒さんは接続詞を下記の4種10類に分類しています。

 @論理の接続詞 ・順接の接続詞(だから、それなら、など)
         ・逆説の接続詞(しかし、ところが、など)

 A整理の接続詞 ・並列の接続詞(そして、それに、かつ、など)
         ・対比の接続詞(一方、または、など)
         ・列挙の接続詞(第一に、最初に、まず、など)

 B理解の接続詞 ・換言の接続詞(つまり、むしろ、など)
         ・例示の接続詞(たとえば、とくに、など)
         ・補足の接続詞(なぜなら、ただし、など)
 
 C展開の接続詞 ・転換の接続詞(さて、では、など)
         ・結論の接続詞(このように、とにかく、など)


ざっと見てみると、接続詞とは論理的な文章を書く際の手助けとなるような品詞であることが分かります。接続詞は書き手にとっても、考えを整理する手助けになりますが、どちらかというと、読み手への手助けとなる側面の方が強いようです。

接続詞が効果的に使用されていれば、読者は安心して文章を読み進めることができます。例えば、「第一に」と書かれていれば次に同系統の内容が続くのだなとか、「つまり」と書かれていれば次は要約が来るのだなとか、読み手が文章の展開を把握しながら読むことができるのです。

しかし、接続詞とは、このように単に論理的に分かりやすい文章を書くためだけに存在しているわけではないのです。石黒さんは次のような例を挙げています。

 @昨日は徹夜をして、今朝の試験に臨んだ。しかし、結果は0点だった。
 A昨日は徹夜をして、今朝の試験に臨んだ。しかし、結果は100点だった。


同じ「しかし」という接続詞を使っているのにも関わらず、それぞれ正反対の内容の文がつながっています。@には「徹夜をしてまで頑張ったのに」というニュアンスが、Aには「徹夜するくらい準備が不足していたのだから(あるいは徹夜で寝不足になって)などのニュアンスが含まれているのです。

このように、接続詞は、単に客観的な論理を意味するだけではなく、書き手の主観的な論理と読者の解釈で決まるという「創造的な側面」も持っているのです。

接続詞は読者に分かりやすい文章を書くための「サービス」のようなものであると同時に、書き手の主観も暗に伝える奥の深い品詞なのです。

たかが接続詞、されど接続詞。

今後文章を書く際はこの「名脇役」をいかに配置するかにもっと気を遣う必要がありそうです。


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文章は接続詞で決まる (光文社新書)
文章は接続詞で決まる (光文社新書)石黒圭

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よくわかる文章表現の技術〈1〉表現・表記編 組織を変える「仕掛け」 (光文社新書) 大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書 460G) (集英社新書) よくわかる文章表現の技術〈2〉文章構成編 よくわかる文章表現の技術〈5〉文体編



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2008年11月25日

【特集:文章術】40年以上読み継がれている文章の思想書―清水幾太郎『論文の書き方』

論文の書き方 (岩波新書)論文の書き方 (岩波新書)
清水 幾太郎

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数々の文章本で取り上げられている文章術の古典ともいえる1冊。文章を書くという行為に関して、これでもかというほど緻密な考察がされていて、読む人誰もに「文章とは何か」についての深い洞察を与えてくれます。

この本の最も有名な箇所は「『が』を警戒しよう」です。接続助詞の「が」は「しかし」「けれでも」のように単に逆説を表わすだけでなく、極端な例を挙げれば「彼は大いに勉強したが、合格した。」のように、順接ともいえない曖昧な用法でも使用できます。

この「が」にはどのような危険が潜んでいるのでしょうか。清水さんによると、「が」の使用に慣れてしまうと文と文の間の論理関係をきちんと考えることなく文章を書くようになってしまうといいます。

つまり、前後の文を曖昧に繋ぐことができる「が」の使用になれてしまうと、前後の文の関係をよく考えることなく書く癖がついてしまうというのです。

逆に、この「が」の使用を意識的に控えるようにすれば、自ずと前後関係をしっかり考えながら文章を書く習慣が身に付いてくるのです。

つまり、「が」を警戒していれば、自然に因果関係を考えながら文章を書けるようになるのです。「が」を警戒することはまさに、「ロジカルシンキング養成ギブス」と言えるかもしれません。

本書はこの他に、「文章とは空間を時間化すること」「文章とは経験と抽象の間を往復すること」など、文章に関する哲学的な考察に入っていきます。

上記の「が」のように、すぐに実践で使えるノウハウを紹介することに留まらず、更に文章を書く事の本質にまで迫っていること。これが、本書が40年以上読み継がれている理由なのではないかと思います。

文章とは何か、考えるとは何か、という根本的な事について悩みを抱えている方に是非お勧めの1冊です。

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論文の書き方 (岩波新書)
論文の書き方 (岩波新書)清水 幾太郎

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私の文章作法 (中公文庫) 論文の書き方 (講談社学術文庫 (153)) 考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327) 論文のレトリック―わかりやすいまとめ方 (講談社学術文庫 (604)) 知的生産の技術 (岩波新書)



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【追伸】

本日は記事の構成を思い切って「レビュー」のみに絞ってみました。私自身、他の方の書評を読んでいて、意外に目次やポイント紹介の所を飛ばして「感想」欄だけ読むケースが多いということに気づいたからです。

今後もちょっとの間実験を続けていきたいと思うので、読んで下さっている方には申し訳ないのですが、ご意見、ご感想などいただけると幸いです。

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2008年11月19日

【雑感】テーマのない書評は自分の身になるのか?&【特集:文章術】書くことはスポーツだ!―齋藤孝『原稿用紙10枚を書く力』

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こんにちは、サンシローです。

いよいよ佳境(?)に入ってきた文書術特集。

もともとこの様な「特集」形式を始めた理由は、

何もテーマを決めず、ただその時その時の興味に合わせてビジネス書を乱読して行っても、一過性の知的好奇心が満たされるだけで、己の成長にはそれほど結びつかないのではないか。

と、ある時ふと思ったからです。
(長い文ですね。こんなに文章本読んできたのに…汗)

私自身、このブログを初めてビジネス書をひたすら読んで記事にしている内に、「これは果たして自分の身になっているのだろうか?」と疑問に思うようになってきました。

書店をぶらぶら歩いたり、amazonを見たりして面白そうだなと思った本を手に取る。そして読んで面白かったら記事にする。

それはそれでいいんです。でも私の場合、それを繰り返していて、ふと振り返った時に、何か特定のスキルや知識が身についたかというと…何も残っていないような気がしたのです。

「平成進化論」の鮒谷周史さんも、11月12日 (水)のメルマガで、

「一つのテーマを深掘りすることで、学習を効率化する」

と書かれていました。

何かテーマを決めて勉強すると、頭の中で学んだ知識が有機的に結び付きネットワーク化していきます。スキルもテーマを決めて集中的に学べば、習慣化が促進され上達が早くなると思います。

テーマを決めない乱読も、全く本を読まないよりはマシです。(私も本来は大好きですし…)しかし、忙しい社会人・ビジネスパーソンであれば、自分のテーマに沿った学習を優先させた方が良いのではないでしょうか。

自分がスキルをアップさせたいテーマ、知識をつけたいテーマを真剣に考え、それに照準を合わせて読書をする。テーマを決めない読書には別に時間を作り、あくまでテーマ学習を優先する。その方が後あと自分に残るものも必ず多いと思います。

ちなみに私の場合ですが、そろそろ「文章術」も一段落しそうなので、それ以降は「思考術」「経済」「英語」などの特集を予定しています。

日々の自分の「悩み」を分析し、学ぶべき知識、上達させるべきスキルを定めて勉強していく。これからもそんなスタンスで実践して行きたいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが本の紹介に参りたいと思います。


【お悩み】

これまで様々な文章術を見てきましたが、では、そのような「技術」を身につけるには、いったいどうすればよいのか。

技術を身につけるためには練習が必要です。

「書く力」を鍛えるためには、いったいどのようにトレーニングすればよいのでしょうか。

【効く!サプリ】
原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)
齋藤 孝

大和書房 2007-02-09
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齋藤孝さんの『原稿用紙10枚書く力』は、文章を書くことを「スポーツ」と捉えて、その上達の方法を述べた本です。

【目次】(楽天Booksより)
 プロローグ 書くことはスポーツだ
  なぜ十枚書く力が大切か
  「量から質」が文章上達の近道 ほか

 第1章 書くことは考える力を鍛える
  書く前に考える
  思考力を鍛える ほか

 第2章 「書く力」とは構築力である
  「引用力」をつける
  「レジュメ力」をつける ほか

 第3章 「文体」を身につける
  文体が文章に生命力を与える
  文体は立ち位置で決まる ほか

文章を書く能力の本質について、とても平易な言葉で分かりやすく書かれています。以下参考になった点を抜粋してみます。

■「量から質」が文章上達の近道

 文章の質は、読書体験や人生経験、才能などによって左右される。
 急には上げられない。そのため、まずは量をこなすことで質を上げると考える。

 量をこなしたほうが文章の質は早く上がる。量をこなしていくと、
 「こんなに多い枚数を書けるだろうか」といった精神的ストレスから
 解放されて、無駄なエネルギーを使わず書けるようになる。

■意味の含有率を高めよう

 書くことにおいては、そこにどの程度「意味」が込められているかという、
 「意味の含有率」が重要。夏目漱石などの文章は、無意味な文章がほとんどない。
 次の文章は必ず前の文章と違う、その文章なりの意味を持つように書かれている。

■性格の違う三つのキーコンセプトをつくる

 あるテーマで論文を書く際などは、性格の違うキーコンセプトを3つ取りだして、
 その3つをつなげる論理を組み立てていく。性格の違う3つをつなげることで、
 複雑さが生じて、自ずとオリジナリティが出てくる。

■自分のポジションを決める

 自分のポジションが決まると、話しやすいし、書きやすくなる。
 例えば新聞記者になったつもりで書いてみる、など、
 自分がどういう立場に立つか仮定して、書いてみることは有効な練習になる。


【感想】

齋藤孝さんの著書の特徴として、どれも読むと勇気が湧いてくるポジティブなエネルギーに満ちていることが挙げられます。

その秘密は、「あらゆる能力を上達可能な技として捉える」という部分にあるのではないかと思います。

「文才」という言葉があるように、本来は文章の巧拙も才能で片づけられてしまいそうな所を、齋藤さんは「上達可能な技」として捉えてその秘訣を詳細に説いてくれます。

このようにポジティブであると同時に、普段私たちが忘れがちな本質的な問題に気づかせてくれるのも齋藤さんの著作の特徴です。

本書でも、思わずドキリとしてしまったのが下記の文章。

【効く!コトバ】

「本当に書きたいことを書くのは、本来、とても辛い作業なのだ。ところが、自分の中に溜めずに、小刻みにいつも吐き出していると、内圧を高めるどころか、内圧を低くするだけである」(P.182)

ブログで書きたい内容を小刻みにアウトプットするのもいい。しかし、それで自分の中の考えを安直に完結させてしまってはいけない。自分の考えを掘り下げて、しぶとく考え続けることが重要なのだと、自分への戒めにしました。

本書も文章を書く力をアップさせてたいと思っている方に、ぜひオススメの1冊です。

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原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)
原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)齋藤 孝

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人を10分ひきつける話す力 (だいわ文庫 E 9-5) 齋藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる! 眼力―面白いほど、相手が見えてくる本! (知的生きかた文庫 さ 38-1) 読書力 (岩波新書) 読み上手書き上手 (ちくまプリマー新書 76)



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2008年11月18日

【特集:文章術】最強の日本語作文教本―本多勝一『日本語の作文技術』

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こんにちは、サンシローです。

本日は更新が午後になってしまったので(汗)、いきなり本の紹介に行きたいと思います。文章術特集の続きです。

【お悩み】

世に文章を指南する本は数あれど、一つ気になることがあります。

文章とはいくつかの文が集まって一つの思想を表現したもの。ではこの「いくつかの文」それぞれはいったいどうやって書いたらいいのだろう…?

「何をバカなことを、単文なんて誰でも書けるじゃないか」と言われそうですが、そんなことはありません。

実際、自分の思ったこと、考えたことを文章にしようとした際、一文を書くのに結構悩むことはありませんか??

 どういう言葉を使えばいいか?
 どういう語順にすればいいか?
 句読点はどう打てばいいか?


などなど、実は一文を書く中にも、頭を悩ませる課題は数多く存在しているのです。

例えば、

 私はあの猫は隣の家の飼い猫だと思った。

この文、文法的には間違いはないと思うんですが、何となく読みにくい気がしませんか…?

【効く!サプリ】

文章に携わる方であれば、恐らく読んでいない人はいないであろう名著、本多勝一さんの『日本語の作文教室』は、そのような「一文を書く悩み」に答えてくれる数少ない本です。

日本語の作文技術 (朝日文庫)日本語の作文技術 (朝日文庫)
本多 勝一

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【目次】

 第1章 なぜ作文の技術か
 第2章 修飾する側とされる側
 第3章 修飾の順序
 第4章 句読点のうちかた
 第5章 漢字とカナの心理
 第6章 助詞の使い方
 第7章 段落
 第8章 無神経な文章
 第9章 リズムと文体
 第10章 作文技術の次に
 <付録> メモから原稿まで

文庫版の初版が1982年というだけあって、使われている言葉や事例が若干古い感じもしますが、書かれている内容は全く色あせていません。これほど精密に日本語の文の書き方を分析している本は、一般向けの書籍では他にないのではないでしょうか。

この本は、全ページに文を書く上でのあらゆる示唆が詰まっている正にバイブルのような本なのですが、あえてポイントを抜き出すとするなら、それは「修飾語の語順」と「句読点」です。以下簡単に内容をご紹介します。

■日本語に「主語」は存在しない

 日本語は述語が大黒柱の言語。本来主語は存在しない。
 あるのは「主格」であって、これは連用修飾語の一種と見なす。

 例)「想えば、講義に類することは私にとってこれが生まれて初めてでした」

   →「初めてでした」という述語以前はすべて修飾語。

■修飾語の語順の原則

 @節を先にし、句をあとにする。

  例)×速くライトを消して止まらずに走る。
    ○ライトを消して止まらずに速く走る。

 A長い修飾語は前に、短い修飾語は後に。

  例)×私は明日はたぶん大雨になるのではないかと思った。
    ○明日はたぶん大雨になるのではないかと私は思った。

 B大状況から小状況へ、重大なものから重大でないものへ。

  例)×豊かな潤いをもえる若葉に初夏の雨が与えた。
    ○初夏の雨がもえる若葉に豊かな潤いを与えた。

 C親和度(なじみ)の強弱による配置転換

  例)×初夏のみどりがもえる夕日に照り映えた。
    ○もえる夕日に初夏のみどりが照り映えた。
    (「みどり」と「もえる」は親和度が高いので遠ざける。)

■句読点の原則

 @長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界にテンをうつ。

  (重文の境界も同じ原則による。)

 A原則的語順が逆順の場合にテンをうつ。

  例)渡辺刑事は、血まみれになって逃げ出した賊を追いかけた。

 B筆者の考えをテンにたくす場合として、思想の最小単位を示す自由なテンがある。


【感想】

私はこの本を読んで、文章を書くことに関して蒙が一つ啓けました。

今まで単文を書くときでも、「どういう語順が良いのか」といちいち悩んでいたのですが、この本は語順に関して明確な指針を私に与えてくれました。

主語は必ずしも英語の様に文頭に持ってくる必要はない。主語も修飾語の一種なのだから、他の修飾語と合わせて吟味して、上記の原則に従って最適の語順を選べばいい。

いつのまにか私は、義務教育から続く「SVOC」教育のせいで、無意識の内に主語は文頭に来るべきだと思い込んでしまっていたのでした。

冒頭に出した例は、

 あの猫は隣の家の飼い猫だと私は思った。

と書いていいのです。

このような「語順の原則」の他にも、本書には、句読点の原則、助詞の原則、無神経な文章の特徴など、読めば飛躍的に作文力がアップしそうな内容が目白押しです。

文章を書くことに多少なりとも意識的な方には是非読んでいただきたい1冊です。

【効く!コトバ】

「私たちは日本人だから日本語の作文も当然できると考えやすく、とくに勉強する必要がないと思いがちである。しかしすでに先の実例でもわかる通り、書くことによって意思の疎通をはかるためには、そのための技術を習得しなければならない」(P.17)

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新装版 日本語の作文技術
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中学生からの作文技術 (朝日選書) 分かりやすい日本語の作文技術  大活字版 実戦・日本語の作文技術 (朝日文庫) 悪文 第3版 理科系の作文技術 (中公新書 (624))



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2008年11月14日

【特集:文章術】あらゆる文章テクニックを網羅したスゴ本!―樋口裕一『人の心を動かす文章術』

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おはようございます、サンシローです。

一昨日に、台所のコンロの上にある備え付けの換気扇に激しく頭をぶつけ、それ以来どうも脳の調子が悪いです。

私は結構背が高いので、古い日本家屋の鴨井にはよく頭をぶつけます。地下鉄も全体的に車高が低い作りなので、気をつけていないとよく頭をぶつけます。一番ひどかったのは、座席から立ち上がった時に網棚に頭を直撃した時です。マンガのように目から星が出るという体験を初めてしました。

頭をぶつける度に思うことが、神経細胞の死滅です。よくボクサーとかヘディングをするサッカー選手とかが、脳細胞の減りが早いと指摘されています。

もっと直接的にくも膜下出血とかも心配です。よくスノーボード中に転倒して後頭部を強打してそのまま脳出血が起こって死亡というケースを耳にします。

本当に頭は大事です。どこにもぶつけたくないです。できることならヘルメットでも被って街を歩きたいところなのですが…ちょっと無理そうですね(笑)

今の私にできることは、頭を強打した後はすかさず「脳トレ」をやって、脳年齢が低下していないことを確かめて安心することくらいです。大丈夫、まだ21歳保ててる…

さてさて、だいぶ前段が長くなりましたが、本日も本の紹介に行きたいと思います。

【お悩み】

本日は文章術特集の続きです。

あらゆる文章の悩みに答える至高のテクニック本をご紹介したいと思います。

【効く!サプリ】

最近書店で目立っている、神田昌典さん、勝間和代さんの『10年後にあなたの本棚に残るビジネス書100』。最強のビジネス書作家であるご両名が、時を越えて読み継がれるべきビジネス書をそれぞれ50冊ずつ紹介したガイド本です。

10年後あなたの本棚に残るビジネス書10010年後あなたの本棚に残るビジネス書100
神田 昌典

ダイヤモンド社 2008-10-31
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この本の中で、神田昌典さんが、下記の文章本を紹介されていました。

人の心を動かす文章術人の心を動かす文章術
樋口 裕一

草思社 2004-03-23
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【目次】

 第1章 文章を書くのはテクニックである
 第2章 人とちがった文章が面白い
 第3章 文章の型を利用する
 第4章 書き出しで読み手を引きつける
     添削実例集
 第5章 リアリティを作りだす
 第6章 描写したり、形容したりする楽しさ
 第7章 リズムのいい文体、メリハリのある文体
 第8章 ドラマを真似して盛り上げる
 第9章 主題に絞り込む
 第10章 推敲する

樋口裕一さんといえば、受験小論文の第一人者。小論文は、主題に対してYesかNoかの立場を決め、意見と根拠を書くという「型」を利用するご指導法でお馴染みです。

樋口さんは「文章はテクニックだ!」と断言しています。学校教育で行われている「ありのままの自分の気持ちを書く」という精神論は間違っていると言います。(これはこれで極論な気もしますが…汗)

その樋口さんが、「これまで私が指導してきた文章術を集大成したもの」と豪語されているのが、本書です。

さすが「集大成」というだけあって、紹介されているテクニックの量は半端ではありません。純粋な「文章テクニック集」ということであれば、恐らく本書は最強の部類に入るのではないかと思います。

今回はとにかくその尋常ではない充実度をお伝えしたいため、項目だけざっと列挙していきたいと思います。(詳細はぜひ本書にてご確認ください。)

■面白い文章の条件

 ・読み手とは異なる意見や根拠がある
 ・読み手の気づかないところに人生を読む
 ・読み手が気付いていない指摘、疑問がある
 ・特異な雰囲気がある

■自分らしい文章を書くには

 ・道徳的にしない
 ・一般的な考えを盲信しない
 ・全員に同意されることをめざさない
 ・全部を書かずに、一つに絞って書く
 ・自分の立場をはっきりさせる

■型が文章のまとまりを作りだす

 ・「起承転結」の型を利用する。
 ・「起承転結」は「予告・エピソード・展開・まとめ」と考えると分かりやすい。

■誰でも使える書き出しのパターン

 ・擬音ではじめる
 ・会話ではじめる
 ・動きのある行為からはじめる
 ・ちょっとアブノーマルな状況からはじめる
 ・ほのめかす
 ・逆説ではじめる
 ・気の利いた格言や人生訓ではじめる

■リアリティを演出するテクニック

 ・具体的にくわしく描写をする
 ・意識して現在形を使う
 ・ほかの人が気づかない細部を描写する
 ・読み手に発見させるように書く
 ・目の前で動いているように書く
 ・会話体を採り入れる
 ・ときに自らを省みる
 ・遊びを加える
 ・思い切って省略するところは省略する
 ・意識して誇張する
 ・「ちょっぴり悪い心」を書きいれる
 ・口語体を入れる

■効果的な修飾語のテクニック

 ・重ね言葉を使う
 ・和語を使う
 ・接頭辞のついた形容詞を使う

■リズムをよくするテクニック

 ・一つの文を短くする
 ・文末を多様にする
 ・盛り上げる言葉を加える
 ・倒置を用いる

■メリハリをつけるテクニック

 ・遠景と近景を使い分ける
 ・クローズアップとスローモーションを用いる
 ・短い文と長い文を使い分ける
 ・漢字・カタカナなどの使い分けで雰囲気を変える
 ・会話で気分を変える

■最終チェックのポイント

 ・主題がはっきりしているか
 ・欲張っていくつものことを書いていないか
 ・構成(型)が的確にできているか
 ・具体性があるか
 ・書き出しにインパクトがあるか
 ・リアリティはあるか
 ・表現はうまくいっているか
 ・ワンパターンになっていないか
 ・さまざまな人が読んでも説得力があるか


【感想】

正直、項目名をこれだけ列挙しても、まだ紹介しきれていません…。
テクニック集としては、やはりこの本が最強ではないでしょうか。

文章術の本に限らず、あらゆるテクニック系の本に必ず通底している価値観が一つあります。それは、

「人間の能力は生まれながらの才能によって決まるのではなく、テクニックを見につけることで向上させることができる」

というものです。これは当たり前といえば当たり前で、「人間の才能はすべて才能で決まる」と言ってしまったら、もうすべてのスキルアップ本は不要になってしまうのです。

本書に紹介されている膨大なテクニックを身につければ、文章力の向上は計り知れないと思います。(私はまだ1割も身につけれれていないと思いますが…)

しかし、前にも書きましたが、絶対に忘れてはいけないことは、「文章にはテクニックで身につけられないものも必ず存在する」ということです。そしてその身につけられないものこそが、「個性」なのだということです。

本書では、各テクニックの例として、向田邦子さん、群ようこさんのようなプロの文筆家の文章と、オリジナルの文章の両方が使われています。

オリジナル文章も当然、本書で紹介されているテクニックが使用されているため、面白く読める上手な文章なのです。

しかし、それでもプロの文章とは明らかな差があるのです。容易には越えられない高い壁が存在しているのです。

その壁を超えるためには例えば、

 尋常ではない数の本を読む
 尋常ではないくらい面白い人生を生きる
 尋常ではない量の思考を重ねる
 尋常ではないくらい詳細に自分の心を表現する


など、とにかく尋常ではない日々の努力が必要になってくるのは間違いないと思います。

文章であれ、その他のビジネススキルであれ、目指すんであれば中途半端は嫌ですよね。テクニックを超えた尋常ならざる領域へ少しでも早く到達するためにも、まずは一般的なスキルはひととおり見につけておく必要はあると思います。

【効く!コトバ】

「書くということは、多様な事実のうちの一部を選び取り、それ以外は捨て去ったり単純化したりするということなのだ。そうすることによって事実を定着していく。(中略)そのようにして言葉をいじって楽しむのが、文章を書くという作業なのだ」(P.37)

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人の心を動かす文章術
人の心を動かす文章術樋口 裕一

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企画書提案書大事典 それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条 探すのをやめたとき愛は見つかる―人生を美しく変える四つの質問 10年後あなたの本棚に残るビジネス書100 人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)



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2008年11月12日

【特集:文章術】文章の暗黙知を身につける―林望『文章の品格』

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おはようございます、サンシローです。

そろそろ来年のカレンダーを買う時期になってきましたね。

カレンダーって、部屋の壁とかに貼られて1年間、その家に住んでいる人たちに見られ続けるのですから、結構おいしいポジションだと思います。

使っている方としては、1年間もの間、見慣れているわけですから、特に不満がなければ、来年も同じ所が出しているカレンダーを使いたいという気分にもなりますよね。

今私の部屋には、日本の美しい四季の風景が印刷されたカレンダーが掛かっています。結構気に入っていて来年も使いたいんですけど、会社員時代の取引先に貰った非売品でもう入手は難しそうです。困ったなあ…

さてさて、それでは本日も本の紹介に移りたいと思います。

【お悩み】

これまで多くの文章術の本を紹介していましたが、「技術」ではどうしても学べないことがあります。

「文は心なり」の精神で言えば、書き手自身の心、マインドといったものは、ノウハウで簡単に身に付くものではありません。

この「心」と密接に関係しているのが、文章を書く上での「暗黙知」です。最近は「ディープスマート」とも言われてますよね。

「暗黙知」とはその名の通り、明確に言語化することができない体験的な知覚のこと。

文章を書く上でも、書き出しの重み、文章の流れ、表現の仕方などに、技術化できない「暗黙知」が潜んでいるのです。

ではそのような「暗黙知」を修養するにはどうすればよいのでしょうか?

【効く!サプリ】

林望さんの『文章の品格』は、品格のある文章を書くための修行法について書かれた本です。

文章の品格文章の品格
林 望

朝日出版社 2008-10-18
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【目次】

 1章 文章の品格とは?
    ワンランク上の文章上達術
    文章の基本は「日ごろの話し言葉」にある
    品格のある文章とは? 他

 2章 極意の文章術
    プロの文章はどこが違うか?
    独りよがりの文章は誰も読まない
    読まれる文章の秘密 他

 3章 最高のお手本
    お手本を見つけ、文章の呼吸を知る
    好きな作家の作品を筆者すると、文章の秘儀がわかる
    私の文章修行法 他

 4章 古典は感動の宝庫
    古典はとにかくおもしろい
    映画の名場面を見るように古典を読む
    古典こそ、まさに「生きた文学」 他

タイトルが固いので、スルーされる方が多そうですが、「美しい文章を書くための“暗黙知”を修養する方法を学ぶ」、という観点で読めば、非常に有益だと思います。以下何点かポイントをお伝えします。


■文章の基本は「日ごろの話し言葉」にある

 まず文章を書く前に「思い」がある。その思いを言葉にする際に、
 「話し言葉」で考える。文章の根には「話し言葉」が伏在しているので、
 そこをよく矯正して磨かないと、必然的に文章もまた磨かれない。

■世阿弥の「離見の見」

 芸というものは、独りよがりではいけない。今自分の演じている姿を、
 一度冷静に自己を離れて、見物人から見たらどう見えるかという
 立場になって見直してみるのがよい。

 文章も同じように、どう読まれているかを見なおす必要がある。

■お手本を見つけ、文章の呼吸を知る

 絵画は本来、独創的であるべきだが、その独創のためには模写から
 始めなければならない。文章も同じように、良い文章を「筆写」するとよい。

 良い文章を筆写していくことで、文章の「呼吸」(適切な句読点の打ち方、
 文章の書き出しや締めくくりの大切さ、起承転結というような進め方など)
 が分かってくる。

■好きな作家の作品を筆者すると、文章の秘儀がわかる

 文章を綴ることの王道的練習は、「自分にとってのアイドル作家の文章を真似る」
 ということ。その第一の着手は「丸写し」をすること。

■古典を読むと、豊かな表現力が身につく

 古典には、日本語を豊かにしてくれる多くの語彙や、描写のヒント、
 日本の人情や風景の美しさなどがたくさん含まれている。それらを、
 心の中に蓄えておくことは、文章を書く時に大いに役立つ。


【感想】

本書はB6判変型で106ページという小型の本ですが、文章の本質に触れた濃い内容でした。

文章の「呼吸」を見につけるためには、良い文章を繰り返し筆者すること。私は、こういう昔ながらのストイックなトレーニングが結構好きなんです(笑)野球でいう素振りみたいなものですよね。

どんなに技術を知っても、それを自分に血肉化しなければ意味がない。血肉化するためには、地道な反復練習がどうしても必要になってきます。

そうやって、日々飽くなき鍛練を続けていく中で文章の「呼吸」≒「暗黙知」が身に付いてくるのですね。

私のようにストイックなトレーニングが好きな方にはオススメの文章本です。

ところで、この本のように、小粒でもピリリと辛い本といえば、何といってもジェームズ・W・ヤングの『アイデアのつくり方』です。

アイデアのつくり方アイデアのつくり方
ジェームス W.ヤング

ティビーエス・ブリタニカ 1988-03
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こちらも、B6変形版でページ数は100程度。この小さな本の中に、アイデアとは何か、アイデアを量産するにはどうすればいいのか、といった知恵が凝縮されています。

両方とも、「本当に大事なことは少ないページ数でも伝えられる」という良いお手本のような本でした。

【効く!コトバ】

「ふつうの人にとっては、なにかお手本になる『ひながた』があって、それをせっせと真似て書いているうちに、次第に、かつ自然と、お手本を離れた自分独自の色合いができてくる、とそれが、より『ありうる筋書き』ではないでしょうか」(P.62)

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文章の品格
文章の品格林 望

朝日出版社 2008-10-18
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リンボウ先生の文章術教室 (小学館文庫) 日本語は死にかかっている (NTT出版ライブラリーレゾナント047) (NTT出版ライブラリーレゾナント 47) インテリジェンス・トレーニング (青春文庫 は- 11) 新個人主義のすすめ (集英社新書 (0427)) (集英社新書 (0427)) 学校では教えてくれなかった算数


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2008年11月07日

【特集:文章術】理科系の文章を知らずして文章を語るなかれ―木下是雄『理科系の作文技術』

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おはようございます、サンシローです。

先週はオバマ候補と小室さん逮捕の話題で一色でしたね。

それぞれ、お手本として、反面教師として、学ばせていただきたい所を数多く持った方々だと思います。
あらゆるものから学びとる、やはりそれが大事ですよね。

さてさて、それでは早速、文章術特集の続きを始めたいと思います!

【お悩み】

これまで紹介してきた文章術は、主に「文科系」の文章を対象としたものでした。「文章とは虚構だ」「伝えるために比喩を使う」などは、まさにそうですよね。話に筋のある文章を書くことは当然としても、自分自身の主観を尊重する傾向があると思います。

それでは、世の半分(?)を占めているであろう、「理科系」の方々はいったいどのような文章を書くのでしょうか?Newtonなどに掲載されているような論文は、文系のものよりかっちりしている印象があります。「理科系」の文章とは、どのようなスタンスに基づいて書かれているのでしょうか…??

【効く!サプリ】

木下是雄さんの『理科系の作文技術』は初版が1981年。既に数十万部以上売れているという文章術の名著です。

理科系の作文技術 (中公新書 (624))理科系の作文技術 (中公新書 (624))
木下 是雄

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【目次】

 1 序章
 2 準備作業(立案)
 3 文章の組み立て
 4 パラグラフ
 5 文の構造と文章の流れ
 6 はっきり言い切る姿勢
 7 事実と意見
 8 わかりやすく簡潔な表現
 9 執筆メモ
 10 手紙・説明書・原著論文
 11 学会講演の要領

実は、先日紹介した『「超」文章法』の中で、野口悠紀雄さんが、「日本語で書かれた文章読本の中で最も有益」と書かれていたので、今回購入を決定しました。(正直野口さんが絶賛していなかったら、ド文系の私は一生手に取らなかったであろうタイトルです…)

一読して、この本は理科系の文章の特徴だけでなく、英語の文章と比べた日本語の文章の問題点まで考察されていて、示唆に富む内容でした。以下何点かポイントを絞ってご紹介します。

■理科系の文書の特徴

 理科系の文書の特徴は、読者に伝えるべき内容が事実(状況を含む)と
 意見(判断や予測をふくむ)に限られていて、心情的要素をふくまないこと。

 <理科系の文書を書く際の心得>
  @主題について述べるべき事実と意見を十分に精選し、
  Aそれらを、事実と意見とを峻別しながら、順序よく、明快・簡潔に記述する。

■内容の精選

 必要なことは洩れなく記述し、必要でないことは一つも書かないのが、
 仕事の文書を書く際の第一原則。

■事実と意見の区別

 事実と意見が区別されていない文章を書くと、論理の組み立てが
 ぐらぐらになってしまい、不当な結論が導き出されてしまうことがある。

 <事実の記述>
  @その事実に関してその文書で書く必要があるのは何かを吟味する。
  Aそれを、ぼかした表現で逃げずに、できるだけ明確に書く。
  B事実を記述する文はできるだけ名詞と動詞で書き、
   主観に依存する修飾語を混入させない。

 <意見の記述>
  @意見の内容の核となる言葉が主観に依存する修飾語の場合には、
   「私は」と「〜と考える」などを省くことが許される。
  Aそうでない場合は「私は」と「〜と考える」などを省いてはいけない。

  例)アジはうまい魚だ
    →核が修飾語なので、「私は」などがなくても「意見」だと受け取れる。
  例)故障の原因は接続ミスであった
    →核が修飾語でないので、「意見」なのか「事実」なのか分からない。
     「意見」の場合は、「私は故障の原因は接続ミスだと思う」のように書く。

■記述の順序

 文章は全体が論理的な順序に従って組み立てられなければならない。
 一つの文と次の文とがきちんと連結されていて、自然な流れになっている必要がある。

 また、読者がまっさきに知りたがる内容が何かを考えし、情報をどういう
 順序に並べれば読者の期待にそえるか考慮する必要がある。

■英語の文章と日本語の文章の違い

 @文章の流れ
  
  ○日本語:
   ・パラグラフ全体を読んでからはじめて意味がわかるような書き方  
   ・読者が知っていそうなことはくどくど書かない。

  ○英語:
   ・読者がそこまでに読んだことだけによって理解できるような書き方 
   ・一つの文とその次の文の関係が、読めば即座にわかるような書き方 
   ・読者がおぎなって読んでくれそうなことも、くどいほどに明白に書く  

 A文の構造
  
  ○日本語:
   ・修飾語が前置されるため、文の最後まで意味が分からず読みにくい
  ○英語:
   ・修飾語が後置されるので、文の初めて意味がわかり読みやすい

 Bはっきり言い切る姿勢

  英語では「〜と思われる」「〜と考えられる」というような曖昧表現は使わない。
  「〜と思う」「〜と考える」とはっきり言い切る姿勢が必要


【感想】

同じ日本語の文章でも、文化系と理科系でこれだけスタンスに違いがあるのかと、まさに目から鱗の内容でした。

主観的な心情表現は入れない、論理に不要なことは一切書かない、事実と意見ははっきり区別して書く、など、文化系の文章が普段あいまいにしがちな事を次々と俎上に上げ、ずばりと指摘してくれます。

また、英語文と日本語文の違いについても鋭く切り込んでいます。よく英語で書かれた原著の方が、日本語の翻訳版より分かりやすいと聞きますが、まさに上記のような理由からだったのですね。

この他に、本書では、「手紙・説明書・原著論文の書き方」「学会講演の要領」など、文系の文章術には載っていないような、ためになる内容が多数紹介されています。

文化系の書き方を見直すためにも、そして日本語の文章を見直すためにも、おすすめの1冊です。

【効く!コトバ】

「理科系の仕事の文書は情報と意見だけの伝達を使命とする」(P.6)

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理科系の作文技術 (中公新書 (624))
理科系の作文技術 (中公新書 (624))木下 是雄

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レポートの組み立て方 (ちくま学芸文庫) 日本語の作文技術 (朝日文庫) 「超」文章法 (中公新書) 理科系のための英文作法―文章をなめらかにつなぐ四つの法則 (中公新書) 文章表現400字からのレッスン (ちくま学芸文庫)



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2008年11月04日

【文章術】いい文章とは「よく働いて結果を出す文章」だ―山田ズーニー『伝わる・揺さぶる!文章を書く』

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おはようございます、サンシローです。

今日は3連休明けの初日ですね〜。

3連休も取ると、体がなまってしまう。
連休明けに仕事をするのが待ち遠しい!

そんな仕事をして生きていけると幸せですよね(^^)

さて、それでは本日も文章術特集続きます!

【お悩み】

今日も引き続き、文章を書く際のスタンスについて考えてみたいと思います。

文章を書く際、みなさんはどのようなことを意識されていますか?

社内文書、レポート、読書感想文、ブログ、何でもいいのですが、

書かなければいけないから書く。
とにかく書いてスペースを埋める。

そんな意識で書いていることありませんか?
(いや、私がそうなんですけどね…)

しかし、これには大きな誤りが潜んでいるのです。
文章を書く際は何より「目的」を明確化する必要があるのです…

【効く!サプリ】

山田ズーニーさんの『伝わる・揺さぶる!文章を書く』は、文章を書くことを「コミュニケーション」と捉えた上で、人に伝わる文章とはどのようなものかを論じた名著です。
伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
山田 ズーニー

PHP研究所 2001-11
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【目次】

 プロローグ 考えないという傷

 第1章 機能する文章を目指す
 第2章 7つの要件の思考法
 第3章 伝わる・揺さぶる!文章の書き方――実践編
 第4章 より効果を出す!テクニック――上級編
 第5章 その先の結果へ

 エピローグ あなたと私が出会った意味

山田さんはいい文章とは「よく働いて結果を出す文章」と言います。

例えば大学入試の小論文では、採点者に評価され合格という結果を出すものを書かなければいけない。就職活動の自己推薦書では、企業の人事に評価されて、採用を勝ち取るものを書かなければいけない。

つまり、いい文章とは、目指す結果を得られる文章を指すのです。
そのためには、自分が書く文章のゴールを、常に明確にして書く必要があるのです。

山田さんは、そのような「機能する文章」の要件として次の7点を挙げています。

 @意見――あなたが一番言いたいことは何か?
 A望む結果――だれが、どうなることを目指すのか?
 B論点――あなたの問題意識はどこに向かっているか?
 C読み手――読み手はどんな人か?
 D自分の立場――相手から見たとき、自分はどんな立場にいるか?
 E論拠――相手が納得する根拠があるか?
 F根本思想――あなたの根本にある想いは何か?


第2章では、この7つの要件を満たすための思考法が紹介されています。
以下ポイントを絞ってご紹介します。

■自分が一番言いたいことを発見する

 ・意見とは、自分が考えてきた「問い」に、自分で「答え」を出すこと。
  「問い」を立て、「答え」を出すということを繰り返していくことで、
  自分の考えが前に進んでいく。

 ・大きな問いにいきなり答えを出そうとすると挫折する。
  大きな問いを考えるためには、いくつかの小さな「問い」を洗い出す。

 ・問いを立てるのに行き詰ったら、時間軸(現在・過去・未来)と
  空間軸(自分・社会・世界)に広げて考えてみる。

■何のために書くかを考える

 ・文章を書く際、自分が何を書いているのか分からなくなることがある。
  そういう時は、「何のために書くのか」ということを考える。

 <何のために?を見失わないためのセルフチェック>

  @自分は何を書いているのか?書こうとしているのか?
  Aだから、何なのか?それは読み手にとってどんな意味があるのか?
  B読み手にどうなってもらいたいのか?そのためにはどう書けばよいのか。

 ・読み手にどうなって欲しいのか具体的にイメージしづらい時は、
  読み手に「どう言ってほしいか」を考える。
  例)「わかりやすかった」「発見があった」「世界が広がった」など

■相手と共有できる論点を設定する

 ・機能する文章を書くためには、自分と読み手の問題関心から外れない
  論点を設定することが必要。

 <論点の2つの原則>
  
  @論点と意見は呼応する(これが一致しないと文章が捻じれる)
  A論点は「問い」の形にする(問いを意識すると論点が定まりやすい)

■自分と読み手の関係性を考える

 ・同じ文章でも、相手によって読み方は変わる。
  例)上司の場合、部下の場合、同僚の場合など

 ・相手との関係はこっちの「つもり」ではなく、相手から見たときの、
  自分との距離、関係性を基準にするようにする。

■説得のためにいかに視野を広げるか

 <説得するための論拠を用意する方法>
  
  @まず、自分側の理由を洗い出す
  A相手側にとってのメリットをあげてみる
  B相手の反対理由を正確に押さえる
  C相手の反対理由に焦点を合わせ、説得材料を見たり聞いたり、
   足を運んで調べる
  D相手にわかるよう筋道立てて論拠を提示する

 ・環境問題など、多くの問題は、正しいことが正しいとみんな知っている。
  だから正論を押しつけても意味がない。問題はその先の具体的な解決策。
  あるいは、解決につながる「問い」の発見。

■自分の根っこの想いに忠実か?

 ・意見は氷山の一角。水面下には生き方、価値観などの「根本思想」が存在する。
  この根本思想から外れたことを言っても、人の心を動かすことはできない。

 ・「根本思想」を知るためには、その文章を要約してみるとよい。
  「ひと言で言うとどうなるか」を考えると、その文章の製造の源である
  「根本思想」が何なのかが明らかになる。
  

【感想】

いかがでしたでしょうか?

私は正直、ここまで切実な文章本を読んだのは初めてでした。

冒頭で語られる「考えることができない高校生」のエピソードは圧巻でした。山田さんは、ある高校生が書いた、入試を題材にした文章に衝撃を受けます。その文章には、自分の意見や論理が全く存在しなかったのです。この子の考える力を伸ばすなんて不可能なのではないかと山田さんは絶望します。

しかし、山田さんは諦めることなく、その高校生の状況を詳細に分析していき、的確なアドバイスをします。その結果、その高校生は、自分の力で考え、そして考えた意見を文章にすることができるようになります。

山田さんは、普段私たちが文章を書く際に忘れてしまいがちな大切なことを思い出させてくれます。

それは、文章とは「コミュニケーション」であるということです。

自分の想いを相手に伝えて、心を動かすということ。自分の意見を相手に伝えて、納得してもらうこと。コミュニケーションとしての文章とは、そういう、人と人の間で「機能する文章」のことなのです。

日々文章を書いていると、どうしても書くこと自体が目的になってきてしまいます。ブログ書きもそうです。単に毎日更新することだけが目的になっては、読み手に届く文章は書けないのではないでしょうか。

例えば、私がやっているような書評ブログの場合は、

 ・自分が読んだ本の内容を人に共有すること
 ・自分が読んだ本の素晴らしさを人に伝えること
 ・自分が本で勉強した内容をシェアして人に役立つこと

というような目的を明確にする。その結果として、読んでくれた人が、
紹介した本に興味を持ち、ネット書店であれ、リアル書店であれ、ブックオフであれ(笑)購入してくれる。そういう結果を出すことができて初めて、私の文章も人に伝わる「機能文」になることができるわけです。

文章を書くことに悩んでいる方、人に伝わる文章を書きたいと思っている方、すべてに読んでいただきたい1冊でした。

【効く!コトバ】

「書くことによって、あなたがあなたの潜在力を生かし、読み手を共鳴させることだ。読み手に、共感・納得・発見などの心の動きが生まれれば、やがてそれは読み手の内部で大きな振動となって、読み手自身の潜在力を揺さぶり起こすだろう。そういうふうに人に伝わる、人を揺さぶる文章を目指そう」(P.33)


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伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
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2008年11月01日

【文章術】文章を書く秘訣は「ウソ」をつくこと―福田和也『福田和也の「文章教室」』

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おはようございます!サンシローです。

今年も残すところあと2か月になりましたね〜。

金融不況だなんだで、気温も懐も寒々しい年末になりそうですが、
こんな時こそ読書で自己投資ですね。

では早速文章術特集の続き行きます!

【お悩み】

文章を書く際に皆さんはどのようなスタンスで書かれていますか?

 「読者を意識して書く」
 「分かりやすく書く」
 「短文を意識して書く」

などなど色々あると思うのですが、

 「自分の感じたとおり、思ったとおりのことを書く」

という方はいらっしゃいませんでしょうか??
(実は私がそうなんです。汗)

このスタンス、一見正しいように思えるのですが、
実は大きな間違いを犯してしまっているのです…

【効く!サプリ】

評論家・福田和也さんの『福田和也の「文章教室」』は、文章を書く際にとことん「意識的」になることを説いた本です。

福田和也の「文章教室」福田和也の「文章教室」
福田 和也

講談社 2006-08-01
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【目次】

 第1章 「読む力」
     文学賞に挑む
     作家の技術
     エロス、恋愛を描く 他

 第2章 「書く力」
     垂れ流しの文章はなぜダメか
     「プロ」の文章を目指す
     文章上達に必要な三つの要素 他

 第3章 「調べる力」
     ディテールこそが命
     「美智子皇后 もう一つのルーツ
     「調べる」資料編

福田さんは、まず「言葉に対して意識的にならねば、自分の伝えたいことは他人には伝わらない」と言います。

自分のいる場所と他人のいる場所は違う。自分の思ったこと、伝えたいことをそのまま伝えても、相手には届かない。これを前提にしないといけないと言うのです。

では、人に伝わる文章を書くにはどうすればよいのか?

福田さんは、そのカギは「虚構(うそ)のつき方」にあると言います。

注意していただきたいのは、この場合の「うそ」とは、人をあざむくための「嘘」ではなく、フィクション(虚構)という意味での嘘だということです。

雑多な現実の中から、どの部分を抽出し、どういう順番で、どういう風に書けば、もっとも読み手に伝わるか。つまり、伝わる文章を書く際には、必ず「現実を編集する」という作業が必要になります。

文章を書く際の「虚構(うそ)」とは、まさしくこの「編集」を表しているのです。「虚構(うそ)」をつくことに意識的になることで、伝えたい真実の輪郭がはじめて明確になってくるのです。

各章では、この「虚構(うそ)のつき方」という観点から、「読む」「書く」「調べる」ためのテクニックが紹介されています。以下何点か絞ってご紹介します。

■「読む力」を鍛える方法

 ・「書く力」とはすなわち「読む力」。「読む力」をつけるためには、
  文章を「書き写す」のが一番。

 ・ある文章を、正確に書き写すためには、かなり丁寧に読まなければならない。
  例)文言、漢字の使い方、句読点の打ち方、文章の長短・リズム、
    情報量のバランス、視点や時制のとり方、調子の変え方など

 ・「読む力」は、情報を文章に、そして作品にするためには欠かせない能力。
  職業的な書き手はどんな作家であっても、独自の「読む力」を持っている。

■「書く力」を鍛える方法

 ・感情や情緒を噴出、吐露しただけの文章は単なる情報の垂れ流し。
  工夫がないし、読み手の姿が見えていない。

 ・一番大事なのは「他者」、つまりは自分に何の関心もない、「他者」に
  自分の考えや感覚を伝えるにはどうすればいいのかを考えること。

 
 <文章上達に必要な三つの要素>
  
  @上手な文章のイメージを明確にする
   自分が魅力を感じる文章を明確にイメージする。そして、
   それを分析、分解して、文章の構造を認識する。

  A構成力、企画力
   単なる感情の吐露ではなく、まず「構成力」ということを
   頭の隅において書き始めるようにする。

  B豊かな語彙と言い回しの工夫
   本を読む際は、作者の意図を汲み取りながら読むようにする。
   その上で、使われている語彙を意識し、気に入ったものは
   真似して使ってみるようにする。

■「調べる力」を鍛える方法

 ・まずは文章を書く上で「調べること」の重要性を認識すべき。
  なぜなら、調べることで得られる「ディテール」こそが文章の命だから。

 ・文章とは細部の積み重ね。「調べる」ことによって、
  その細部が確固としたものになればなるほど、書き手はそこから飛躍し、
  自分なりの、自分だけの論を導き出すことができる。


【感想】

いかがでしたでしょうか?

本書は文芸評論家・福田和也さんの著書ということもあり、ビジネス文というより、評論、エッセイ、小説などの文章を対象にしています。引用されている文章も文学関連がほとんどです。

しかし、本書で語られた「虚構(うそ)をつく」というスタンスは、どんな文章を書く上でも大切な普遍的な内容だと言えます。

単に自分の考えや感情を吐露するのではなく、どうすれば読み手に伝わるのかを意識し、工夫して文章を「構築」すること。緻密な調査に基づく、確固とした「事実」を積み重ねた上で、自分の「虚構」をつくること。

このようなスタンスは、「顧客」という明確な「読み手」が存在するビジネス文を書く上でも大いに参考になるスタンスと言えるのではないでしょうか。

本書を読んでいて思い出したのが、福田和也さんの数ある代表作の一つ、『悪の対話術』です。

悪の対話術 (講談社現代新書)
悪の対話術 (講談社現代新書)

この本は、人と会話をする際、単にイノセントに話をするのではなく、徹底的に「意識的」になる重要性を説いています。

その点で、今回の『福田和也の「文章教室」』は、文章を書くことに徹底的に意識的になることを説いた、「悪の文章術」とも呼べる内容でした。

一般的に、正直なことは良いことだと認識されています。しかし、正直ということは、自分の気持ちをそのまま、何の配慮も無しにストレートに表現するということを意味します。

その自分の気持ちというのがもし、独創的で容易には人に理解されないものだったら、どうすればよいのでしょうか。あるいは、人を傷つけるようなものだったら、どうすればよいのでしょうか。それでも正直にストレートに伝えることが良いことなのでしょうか。

文章を書く上でも、会話をする上でも、「他者」に伝えるということに「意識的」になるということ。それは、裏を返せば、相手を思いやるということに他ならないことなのだと思います。

文章は自分の気持ちをそのまま書くべきだ!と思っている方にはぜひおすすめの本です!
(というか自分がそうです…笑)

【効く!コトバ】
「どんな真実も嘘=虚構の助けを借りなければ、真実として輝くことはありません。他人に真実を伝えたいと望めば望むほど『虚構をつく』技術に、あなたは長けなければならないのです」(P.7)

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福田和也の「文章教室」
福田和也の「文章教室」福田 和也

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2008年10月30日

【文章術】文章は何より「メッセージ」が重要―野口悠紀雄『超「超」文章法』

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【お悩み】

こんにちは、サンシローです。

昨日に引き続き文章本特集、まだまだ続きます!

さて、文章を書く際はテクニックも大事だが、最も重要なのは文章を書き始める前の準備なのだ、ということが昨日の主旨でした。

『文章の書き方』はそういう意味で、文章を書く以前の日常的な生き方にまで触れた本でした。「文は心」なのだから、普段から心を豊かにしておかないと、豊かな文章は書けないと。

では、文章を書く上でのもっと直前の準備、つまり「書く内容を考える」という段階に関しては、どのように行えばいいのでしょうか。

どんなに文章作法を磨いても、心を豊かにしても、書く内容を考えなければ、文章は書けません。では、書く内容を効果的に考えるにはいったいどうすればよいのでしょうか…?

【効く!サプリ】

最近では『超「超」整理法』などでもお馴染みの、野口悠紀雄さんの『「超」文章法』は、上記のような、文章を書く前段階の、「書く内容を考える」部分の重要性を教えてくれる本です。

「超」文章法 (中公新書)「超」文章法 (中公新書)
野口 悠紀雄

中央公論新社 2002-10
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【目次】

 第1章 メッセージこそ重要だ
 第2章 骨組を作る(1)――内容面のプロット
 第3章 骨組を作る(2)――形式面の構成
 第4章 筋力増強――説得力を強める
 第5章 化粧する(1)――わかりにくい文章と闘う
 第6章 化粧する(2)――100回でも推敲する
 第7章 始めればできる

野口さんは、文学作品などを除く大半の文章は、「ためになり、面白く、わかりやすい」ものである必要があると言います。

そのような文章を書く際に重要なのが、文章を書く「前の段階」である、「メッセージ」と「骨組み」です。以下、第1〜3章からポイントを絞ってご紹介します。

■メッセージとは何か

 ・メッセージとは「読者にどうしても伝えたい内容」を表す。
  メッセージの重要性に比べれば、一文一意、主述のねじれなどの
  文章テクニックの重要は2割程度。

  <メッセージの条件>

   @ひとことでいえるか
    「君の言いたいことは何か?」と問われて、ひとことで言えないならば、
    それはメッセージがないということ。

   Aどうしても書きたいという気持ちがあるか
    適切なメッセージを発見するとどうしても人に伝えたいという
    強い気持ちが湧いてくるもの。

   B人に盗まれたら怒り狂うか
    人から盗用されて怒り狂うような内容であれば、それは
    書くべき内容を持った「メッセージ」であるといえる。

 ・文章を書く作業は見たまま、感じたままを書くことではない。
  その中から、書くに値するものを抽出することが重要。

■どうすればメッセージが見つかるか

 ・メッセージを見つけるには「考え抜く」しかない。常に考え続けていると、
  ある時ふと啓示がある。そのように「考え抜くための環境」を準備することが重要。

■ためになり、面白いメッセージか

 ・メッセージを見つけたらそれが「ためになるものか」「面白いものか」を
  絶えず自問するようにする。

 ・「ためになる」とは有用性があるということ。読者の行動や考えを
  変える原因となりうるもの。最低限、それまで漠然としていた認識を
  明確化させる効果であることが望ましい。

 ・「面白い」とは、論述分の場合は謎解きと発見の面白さ。
  つまり、好奇心を呼び起こし、それを満たしてくれること。

■冒険物語を真似て論述分の骨組みをつくる

 ・メッセージが決まったら次はそれをどのように提示するか。
  そのためには冒険物語のプロットが参考になる。

 ・冒険物語は、クライマックスに敵との最終戦争が行われる。
  論述文でもこのような「対立概念」を利用するのが効果的。

 <対立概念の利用方法>

  @「一つは二つ」とする
   一つと思われてきたものが、二つの面をもつことの発見。
   「皆がプラスだといっていることに、マイナス面もある」など。
  
  A「二つは一つ」とする
   異なると思われているものが実は一つの理論で説明できることの発見。
   一見異質なものの共通属性を発見する。
 
  B従来と違う二分法を用いる
   例えばマルクスは経済を「資本家」と「労働者」に二分したが、
   ケインズは「資産家」と「実業者」に二分したことで新たな問題点を発見した。

  Cマトリックス法を用いる
   二分法だけでなく、2つの軸を持ったマトリックスで問題を
   分割すると、対立概念がはっきりすることもある。
 
■全体は三部で構成する

 ・論述文は「起承転結」よりも「序論・本論・結論」形式がよい。
  「転」で論理展開が覆されると読者が当惑してしまうため。

 ・構成する際は、「関連する内容をまとめる」作業が必要。
  「主張、その理由、その意味するもの」をそれぞれはっきりさせ、
  グループごとにまとめること。


【感想】

本書に限らず、野口さんの書かれるノウハウ本は、「誰でも直ぐに実践できる内容でありながら、対象の本質に鋭く捉えて提示する」という特徴を持っていると思います。

本作でも、文章を書く上での様々な実践テクニックを紹介する一方、文章の革新である「メッセージ」の持つ重要性に鋭く切り込んでいます。

また、「技術の発達による効率的な仕事の仕方の変化」を捉えることに関しても野口さんの右に出る方はいないのではないでしょうか。

野口さんは最後の第7章で、書くことを「とにかく始めよ」と強調しています。これまでは、「十分に構想を練ってから執筆に取り掛かる」というスタイルが一般的でした。しかし、パソコンの発達によって、後から何度も見直し、自由に修正することが可能になりました。

つまり、メッセージが決まったら、全体の構成が決まっていなくても、まずは書き始める。パソコンの普及により、文章を書くというスタイルは、このように根本的に変化したのです。

今後も技術はますます発展していくのでしょうが、その本質を捉え、その中で最も効率的・効果的な方法を考えていくことが重要なのだと思います。

「中身のある=メッセージのある」文章を書きたいという方に是非おすすめの1冊です!

【効く!コトバ】

「新しい考えを最初に発見した人は、エバンジェリスト(伝道者)にならざるをえない。『ためになる内容を、面白く、わかりやすく』話さざるをえない。そうしなければ、古い考えや異教に捉われている人々を目覚めさせることができないからだ」(P.47)

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「超」文章法 (中公新書)


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2008年10月29日

【文章術】ハックに頼る前に押さえておきたい文章の心構え―辰濃和男『文章の書き方』

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【お悩み】

おはようございます、サンシローです。
少しお休みしていた、文章術特集、再開いたします!

ビジネス書であれ、論文であれ、ブログであれ、文章を上達させたいと思った時にまず思いつくことが文章のテクニックを磨くことです。

しかし、どんなにテクニックを磨いても肝心の、文章の中身は、自分の中から引っ張り出してくるしかありません。それにテクニックだけ磨いていても、他の人と違う個性的な文章を書けるようにはなりません。

では、中身のある個性的な文章を書くためには、いったいどうすればよいのでしょうか…?

【効く!サプリ】

元朝日新聞論説委員の辰濃和男さんの『文章の書き方』は、文章を書く以前の「心構え」について述べた、文章術の名著です。

文章の書き方 (岩波新書)文章の書き方 (岩波新書)
辰濃 和男

岩波書店 1994-03
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【目次】

 一 <広場無欲感>の――素材の発見
 
  広い円――書くための準備は
  現場――見て、見て、見る
  無心――先入観の恐ろしさ
  意欲――胸からあふれるものを
  感覚――感じたことの表現法

 二 <平均遊具品>の巻

  平明(1)――わかりやすさの秘密
  平明(2)――読む人の側に立つ
  均衡(1)――文章の後ろ姿
  均衡(2)――社会の後ろ姿
  遊び――異質なものとの出会い
  具体性――細部へのこだわりを
  品格――ものごとを見つめるゆとり

 三 <整正新選流>の巻

  整える――気をつけたい6つのこと
  正確――終着駅のない旅
  新鮮――避けたい紋切型の表現
  選ぶ――余計なものをそぎおとす
  流れ――書き出しから結びまで


辰濃さんは、昨年同じ岩波新書で『文章のみがき方』という本も出版されています。今回の『文章の書き方』が基本編、『文章のみがき方』が実践編といったところでしょうか。

文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095)
文章のみがき方 (岩波新書 新赤版 1095)


本書にはすぐに使えるテクニックも多数収められていますが、むしろ注目したいのはやはり文章以前の「心構え」の部分です。以下ポイントを絞ってご紹介します。

■広い円――書くための準備は

 ものを書く際は準備が大切。小さな円(少ない準備)を描いたのでは、
 それだけの文章しか書けない。広い円(入念な準備)をすれば、
 内容が深いものが書ける。

 1冊の本を何度も読む、大量の本を読む、資料を入念に集めるなど、
 書く前に広い円を描いて準備することを怠らないようにする。

■現場――見て、見て、見る

 自分の目で実地を見る、ということは文章の基本。学者には読書家と
 観察者の2種類がある。読書家は文献研究のみで論文を書く人。
 観察者は現場で取材もして論文を書く人。

 論文を書くためには文献研究は欠かすことはできないが、
 実地で見るという行為を怠ると、見落としてしまう現実が出てくる。

■無心――先入観の恐ろしさ

 先入観を持って現場に行くと現実を見誤ってしまう恐れがある。

 現場では心を白紙にして、あるがままの姿を観察することが重要。
 現場へ行く前には様々な準備をするが、その準備に縛られてはいけない。
 
■意欲――胸からあふれるものを

 自分の文章に「どうしても書いておきたい」という熱い思いがあるかを確かめる。
 作家の里見クは次のようなことを言っている。

 「書きたいことが、胸いっぱいにたまって来るまで、筆をとらないこと」
 「心にもないことをいわない、本当に腹から出てくる以外のことばを出さない」
 「文章には自分の魂があらわれなければならない」 
 
 また、「書かねばならない主題」を「書きたい中身」に翻訳することも重要。
 なかなか翻訳できない時は、机を離れ、環境を変えるとうまくいくことが多い。

■感覚――感じたことの表現法

 良い文章を書くためには、感覚を磨くことと、感覚の表現を磨くことが重要。
 
 ・感覚を磨く方法
  @心にゆとりを持つ
  A何度も反復する
  Bほんものにふれる

 ・感覚の表現を磨く方法
  視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚それぞれの表現を研究する。
  また、五感すべてを動員するような感覚にも注意する。


【感想】

非常に正攻法的な文章本でした。

小手先のテクニックに頼ることなく、文章を書く以前の、自分自身の生き方を改善し、高めることを強調する。そうしないと、深みがある文章を書くことはできない。

まさしく「文は心である」とはそういうことなのですね。

以前の記事で、作家とは「テクニック」として一般化できない「個性」を文章で表現できる人間だと述べましたが、その「個性」というものが、文章以前の「心」から育まれるのだと思います。

今、書店に並ぶ文章本、特にビジネス向けの文章本の大半は「テクニック」について述べられています。

もちろん、文章を書く上でテクニックは不可欠なものですし、テクニックをきっちり身につければそれだけである程度の文章を書けるようになるのも事実だと思います。

しかし、テクニックだけではいつまでたっても、中身のある個性的な文章は書けません。どんなに鍬の扱いがうまくなっても、種と肥料をまいていなければ意味がないのと同じです。

そういう意味で、テクニックやハックに頼りがち(私も含めて…)なこのご時世において、改めて「文は心である」という基本に戻ることは、とても重要性なことのように思いました。

普段ハックに頼りがちな方には是非オススメの本です!!
(いや、しつこいですが私も含めて…)

【効く!コトバ】

「品性のいやしさが顔に現われている人が、品格のある文章を書くことができるでしょうか。(中略)文章の修行をするということは机の前に座ったときにはじまるわけではないのです。いい文章を書くことと、日常の暮らしの心のありようとは深いつながりがあります。その人の文章のありようと、その人の生きる営みとは切り離せません」(P.@)


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文章の書き方 (岩波新書)


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2008年10月22日

【文章術】どんな文章も自由自在に書ける7つの「型」―沼田裕『「読ませる!」文章術』

【お悩み】

おはようございます!サンシローです。

気まぐれで始めた文章術特集、まだまだ行きます!

さて、今日のテーマは「文章の型」です。

昨日の記事で、効率的に文章を書く方法について述べました。
書くことを効率化するためには、文章に「制約」を設けるという内容でした。

この「制約」のひとつの例が「型」です。

「型」通りの文章というとつまらないイメージがありますが、実は私たちが普段興味を持って読んでいる文章はたいていなんらかの「型」に基づいています。

新聞・雑誌などの記事はしかり、テレビ番組なども面白く内容を伝える「型」に従って構成されています。

「型」を身につければ、書く内容をスムーズにまとめられるので、文章を書くスピードが飛躍的にアップします。

では、文章の「型」にはどのようなものがあるのでしょうか…?

【効く!サプリ】

沼田裕さんの『「読ませる!」文章術
』は主にビジネス目的で、「人に読ませる」文章を書くためのテクニックを満載した実践本です。

「読ませる!」文章術―あなたのビジネスチャンスが10倍広がる「読ませる!」文章術―あなたのビジネスチャンスが10倍広がる
沼田 裕

大和出版 2006-05
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【目次】

 序章 センスなんかいらない、文章は「テクニック」で書け!
 第1章 思わず惹きつけられる文章は「キャッチ力」が違う!
 第2章 着眼点を変えれば、すべてが「使えるネタ」になる!
 第3章 たった7つの「型」で、どんな文章も自由自在に書ける!
 第4章 ズバリ、これが「読ませる!」文章の4大原則だ!
 第5章 「ブラッシュアップ」で、あなたの文章が生まれ変わる!
 第6章 一目瞭然!違いが際立つ「読ませる!」リライト実例集


もともと書くことが嫌いだったという沼田さんだけに、文章はセンスではなく「テクニックで書け!」というのが一貫した主張です。

文章術だけでなく、使えるネタを仕入れるためのコツなども役立ちます。今回は第1章の「キャッチ力」と、第3章の「7つの型」を紹介します。

■キャッチ力のある文章を書く7つのテクニック

 文章は読んでもらえなければ意味がない。文章にはたまたま見ただけの人を
 全部読まずにはいられなくさせる「キャッチ力」が必要だ。

 @謎:冒頭に「謎」を入れると読み手が興味を抱きやすい。

 A呼びかけ:読み手に呼びかける。損得感情を入れるとより効果的。
       例)「あなたはまだ無駄な保険料を払うのですか?」など

 B少数精鋭:「たったひとつの方法」など少数に絞って断言した方が効果的。

 Cダーティーワード:インパクトがあるダーティーワードを使う
       例)「ついに大失敗をしてしまいました」など

 D誇張:嘘はNGだが、ぎりぎりラインまで誇張した方がいい。

 Eギャップ:反対のものを並べて「対比」すると効果的。
       例)「○○○ができる人、できない人」など

 F体験談:体験談は読み手の感情移入を促すのでキャッチ力が増す。

■どんな文章も自由自在に書ける7つの「型」

 @ビフォーアフターの型
  読み手の感情移入を促すには「感情の上下」が必要。
  感情の上下に「ギャップポイント」を入れ、ビフォー・アフターの順で書く。

  1.ビフォーシーン(感情が上下する前。丁寧に書く)
  2.ギャップポイント(感情が上下するポイント)
  3.アフターシーン(あっさり書くと読み手が想像力を増す)
  
 Aノウハウ文章の型
  ノウハウ文は良い事例と悪い事例で「対比」させると効果的。

  1.問題の説明
  2.悪い事例
  3.良い事例
  4.解決方法

 B新常識を語るの型
  新しい考えは否定されやすい。そのためまずは一般常識を述べて、
  書き手と読み手の理解を一致させる

  1.今までの常識
  2.新しい常識

 Cズームインの型
  生き生きと「描写」した文章を書くためには、まずは大雑把な部分、
  つまり一番目につくことから書き始め、その後詳細に移る。  

  1.大雑把 
  2.詳細
  3.大雑把
  4.詳細
   (以下略)

  例)「部屋に入るとまず本棚が目に入った」→大雑把
    「文庫と単行本、漫画本がぎっしり入っている」→詳細

 D過程重視の型

  結論だけだと読ませる文章にならない。結論にいたる「過程」も書き、
  読み手に「疑似体験」をしてもらう。

  1.問題
  2.過程
  3.結論
  

 E問題小分けの型
  取り上げる問題が大きすぎるとありがちな意見の文章になってしまう。
  そういう時は問題をなるべく「小分け」にして意見を書く。
 
  1.問題
  2.小分けした問題
  3.解決策

 Fツボ・キモの型
  例えばビジネスの秘訣などの「キモ」を伝える際は、
  興味を引き出すような「ツボ」の文章も書くようにする。  

  1.ツボ
  2.ツボの説明
  3.キモ


【感想】

いかがでしたでしょうか?

私も最初は「型」どおりの文章なんてつまらないと思っていたのですが、
毎日一定の量の文章を書くとなると、どうしても「型」が必要になってきます。

「型」どおりに書いていると、どの内容を書くか、どの順番で書くか、などで悩む時間が減り、短時間で文章を書くことができるようになります。

それに、「型」どおりに書いていると、文章の質を一定に保つことができます。毎回ノープランで闇雲に書いていると、日によって質に差が出てきてしまいます。

すぐれた芸術にもまずは「型」があり、それを習得した上で破壊するから意味があるように、文章はまず「型」を身につけることが何にもまして重要なのだと思います。

基本的な型を身につけたら、次は自分が面白いと思う文章、世間的に評価されている文章の「型」を研究してみるのも面白いかもしれません。

【効く!コトバ】

「私の場合は『読ませる!』文章術が自分のなかに隠れていた才能を引き出してくれた。しかし、これは何も私にかぎったことではない。そう、あなたにも同じことが起きるのだ。(中略)まず伝える力をもつと、おおくの人とコミュニケーションがとれるようになる。そうすると、あたなの前に新しい世界が開けてくる」(P.219)

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2008年10月21日

【文章術】中身のある文章を1時間で書く方法―後藤禎典『時速1000字で書く技術』

【お悩み】

おはようございます。サンシローです。

最近、近所のビルが取り壊し工事をしていて、私のいる家も震度2くらいでずっと揺れている状態です。

今もずっと揺れながら書いています。本棚とかガタガタ言ってます。
地盤とか大丈夫なのでしょうか…
はっきり言って迷惑&コワイです…

と、いうわけで、
本日もお越しいただきありがとうございますm(_ _)m

さて、今週から始めた文章術特集、まだまだ行きますよ〜

今日のテーマは「スピード」です。

社会全体のスピードが増していく中で、仕事の中で求められる「文章を書くスピード」も高まってきました。

 「企画書にレポートを仕上げないといけない」
 「明日までにレポートを書かないといけない」
 「今日中に日報をかかないといけない」
 「1時間以内にメールを送らないといけない」

などなど…仕事全体のスピード上がるにつれて、文章作成の効率化は必須の課題になってきました。

しかし、書店に並んでいる文章本のほとんどが、「文章を上達させる方法」「型通りのまともな文章を書く方法」を説くことに終始してしまっています。

つまり、文章術の大半は「いかに上手に文章を書くか」を説いており、「いかに文章を書くスピードを短縮させるか」という部分についてはほとんど触れていないのです。

【効く!サプリ】

このような問題意識で書かれた文章本が、後藤禎典さんの『時速1000字で書く技術』です。

時速1000字で書く技術時速1000字で書く技術
後藤 禎典

すばる舎 2008-01
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【目次】

 【序論】「時速1000字」で書くための大前提
   01 文章が「書けない」原因を知ろう
   02 「時速1000字」には理由がある
   03 「時速1000字」を目指す前に
   04 「時速1000時」を実現する方法
   05 文章作成のプロセス

 第1部「時速1000字」を実現するための基礎固め
 
 【第1章】書くべきことを定めよう
   01 なぜ「文章が書けない」のか再び考える
   02 書くべきこと、書きたいことを考えよう
   03 メモを作って、文章の中身を定めよう
 
 【第2章】わかりやすく書く技術を磨こう
   01 上手な文章を目指そう
   02 わかりやすさを知ろう
   03 読み手を意識しよう
   04 書き言葉で書こう
   05 比喩を効果的に使おう
 
 【第3章】正確に書く技術を磨こう
   01 情報を正確に書こう
   02 解釈がばらつかないように書こう
   03 事実と意見を区別しよう
 
 第2部「時速1000字」を極めるための最終工程
  
 【第1章】文章作成の効率化を図ろう
   01 効率化できることを考えよう
   02 考える時間を短縮しよう
   03 メモを作成する時間を短縮しよう
   04 ポイントを絞って効率的に推敲しよう

 【第2章】「時速1000字」の実況中継

キモは何といっても第2部【第1章】の「文章作成の効率化」です。

第1部はいわゆる「文章上達法」なので、この本の真価はやはり「書くスピードを上げる」ための「第2部」にあると言えます。

【序論】の「文章作成のプロセス」と合わせてポイントを絞ってご紹介します。

■文章作成のプロセス

 Step1 考える:頭の中で書くべきことを定める
 Step2 メモを作る:考えたことを視覚化する
 Step3 文章化する:読み手にわかりやすく、正確に書く
 Step4 推敲する:文章を客観的な目で眺める
 
 ※ここまでのプロセスを1時間で行い、A4・1枚(約1000字)の文章を書く

■考える時間を短縮する

 ただ闇雲に考えてしまうと時間がかかる。書くべきことに「制約」を設けると、
 考える時間が大幅に短縮できる。「制約」には2種類ある。

 ・内的制約:文章の内容に関する制約。
       テーマ、文書の種類、書く項目、対象、目的など

 ・外的制約:文章に内容に関わらない制約。
       制限時間、分量など

 このような「制約」を意識下することにより、考えるべきことが絞られ、
 時間を大幅に短縮できるようになる。

■メモする時間を短縮する

 闇雲に関連情報を書きだしていくと時間がかかる。「テーマ」をはっきり意識し、
 「内容に盛り込むべき項目」に基づいて、考えや情報を書きだしていく。
 なかなか考えが思い浮かばない時は「問い」を立てるのも重要。

■ポイントを絞って推敲する

 メモした内容を素早く文章化するためには「書くための文法力」が必要。
 「書くための文法力」を強化する際に重要なのが、
 「文法的におかしくなりやすい部分」を意識すること。これが推敲にもつながる。

 <文法的におかしくなりやすい部分>
  ・ねじれ文に気をつける
  ・曖昧な係り受けに気をつける
  ・主語の省略に気をつける


【感想】

さすが著者の後藤さんは河合塾で講師もされているだけに、ブレのないスタンダードな文章本という印象でした。

王道的な文章術を実践する中で、最終的に仕上がる文章のイメージを明確に意識し、様々な制約を設けていく中で、書くスピードを高めていく。

制約や締切を設けるということは、仕事術の常識のようになってきましたが、それを文章術に具体的に当てはめた所がこの本の新鮮さだったのではないでしょうか。

ところで、この本については以前小飼弾さんも書かれていて「文章を書く前のインプット(読書)について触れられいないので不合格。しかし既に読み手の人にとっては合格」という内容のことを書かれていました。

これは確かに正論です。私の座右の銘の1つに「からっぽの頭からは何も生まれてこない」というのがあります。人間は神様でも魔法使いでもないので、無から有は絶対に生み出せない。だから何かしら必ず頭に入れておかないといけない。

この部分をもっとつっこんで言うと、文章を書く際に「書けないな」と思うときって、2種類あると思うのです。ひとつが「頭の中に考えがない時」もうひとつが「頭の中に言葉がない時」です。

「考え」が足りない時は、やっぱり本を読むのが1番だと思うんです。でも、自分の経験や本以外で得た知識から「考え」を生んだって全然問題ないわけですね。だから読書は必須条件ではない。

でも「言葉」が足りない時は、もう頭の中に大量に言葉を詰め込むしかない。そのためにはもう必死で読書するしかないってなるのです。

私は以前、ビジネス書とは全く関係ないブログも書いていたことがあるのですが(コケました)、普段ぜんぜん読んでいないジャンルの文章を書くときは本当に苦労します。

自分の考えを表現する以前に、ベースとなる何でもない文章すらなかなか書けない。頭の中に書くための言葉がぜんぜんないからなんですね。

そういう意味で、「書く前にまず読め」というのは全くもって正しいです。その上でいかに中身のある文章を短時間で書くかということが問題になってくるわけですね。とはいえ、後藤さんも実はあとがきでそのことについてはしっかり触れられていたのです。

【効く!コトバ】

「そうは言っても、『時速1000字』は、誰もがいきなり実現できるものではありません。書くべき文章に見合った『知識・経験・思い・考え』を持ち合わせていない人は、初めの『考える』ステップで頓挫してしまうことでしょう。『時速1000字』を実現するには、日頃から自分の『知識・経験・思い・考え』を十分蓄積しておく必要があるのです」(P.207)

↓↓↓↓↓ 詳細はこちら
時速1000字で書く技術


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タグ:文章術
  
posted by サンシロー at 11:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文章の悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月20日

【文章術】文章をプロっぽく書く方法―日垣隆『すぐに稼げる文章術』

【効く!サプリ】

おはようございます。サンシローです。
本日もお越しいただきありがとうございますm(_ _)m

今日は前回の【文章術】記事の最後でちらっと触れた日垣隆さんの文章本を紹介したいと思います。

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)
日垣 隆

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【目次】

 第1章 「どう書くか」より「どう読まれるか」
 第2章 【初級編】こんな悪文を反面教師に
 第3章 【中級編】実務文はこう書けば生まれ変わる
 第4章 【上級編】ネットで生き残る知恵
 第5章 発想の訓練法
 第6章 こうすれば稼げる Q&A
 第7章 文章で稼ぐための必読33冊


かなり前に小飼弾さんが激賞されていたので、内容はお墨付きの文章本です。

この本は、一般的な文章術にあるような、句読点のつけ方、接続詞の使い方など基本的な事柄もきちんと教えてくれます。しかし、それよりも、もっと実際に書き手になった際に覚えておきたいような、実践的なスキルや心構えが多数紹介されています。

日垣さんご自身がフリーライターのトップランナーでもあるだけに、そのノウハウが惜しげもなく公開されている本書は、かなり貴重な本だと思います。

今回も内容盛り沢山のため、ポイントを絞って列挙していきたいと思います。
詳細はぜひ本書でご確認くださいね。

■まず完成品をイメージする

 文章を書く上最優先に考えるべきことは、「どう書くか」より「どう読まれるか。
 常に「完成品」をイメージし、読んでもらう人にどういう結果をもたらしたいのか考える。 

■文章を書く際にまず押さえておきたいポイント

 @まず歴史に遡る
 A他国の例と比較する

■うならせる書評の条件

 @本を買いに走りたくなる
 Aエッセイ自体が面白い

■「読ませる」ための7つのポイント

 @自分の体験や見聞を挙げてみる
 A現在起きている例を3つは挙げてみる
 B横軸としての比較(現在における他国との比較など)
 C縦軸としての歴史検証
 D反論を想定する
 E論点を整理する
 Fできたら専門家の意見も取り入れてみる
 
■自分の体験を相対化する

 エッセイやブログを書く際は、書き手の個人的体験を読者がどう受け止めるか
 相対化する意識がないと、文章はただの個人的な日記になってしまう。

■怒りが伝染するように書く

 批評などで怒りを書きたい場合は、他人の目に触れる以上、怒りが伝染するように
 書いた方が良い。ただしただ怒っているだけだと読者は引いてしまうので、
 必ず読者が共感してくれるような文章を書く必要。

■3種類の読者を想定する

 プロならば7種類、プロでなくても3種類は読者を想定する必要。

 @身内の読み手など、自分に興味をもっている人
 A上司や取引先
 B意地悪な人


などなど。他にも「読者を飽きさせない工夫」「インパクトのある文章を書く方法」「フリーで書いていくための心構え」など、参考になる項目が盛り沢山の本です。

【感想】

前回の【文章術】記事に、「自身の文章術を公開できない作家は、一般的な優等生的文章しか書けない」と書きましたが、まさに日垣さんはそれを体言している1人だと思います。

日垣さんは本の中で「敢えて全力投球はしない」ということを言っています。完璧を目指した文章は読者につけいるスキをあたえないので、返って傲慢なのではないかと。

小飼さんが、「この『肩の力の抜き方』ばかりは、さすがの日垣さんも開示していない、というより体得物であるがゆえに書きようがないのだろう」と書かれているように、案外日垣さんの個性のひとつは、この「肩の力の抜き方」にあるのかもしれません。

ちなみに、この本も敢えて批判をするとすれば、各章、各項目にあまり相互的な連関がありません。文章にまつわる小さなエッセイを列挙していっているだけという印象もあります。(その内容がどれも実践的で素晴らしいから買う価値のある本なのですが)

「あとがき」を読んでみると、この本はもともと、日垣さんのメルマガ読者対象に開かれた文書講座の記録を再編集し、加筆修正したものだと分かりました。既にある資産を有効活用するというのも、「肩の力を抜いて」良質な作品を生み出す最良の方法のひとつなのですね。

【効く!コトバ】

「全力投球することが情熱的ですばらしい、ということはウソだとさえ言えます。完璧を目指すという価値観の人が、『全力投球』という言葉を口にするのだと思います。しかし、完璧を目指した文章や完璧を目指した企画書を作るなど、傲慢ではないかとさえ私は思う」(P.138)



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タグ:文章術
  
posted by サンシロー at 10:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文章の悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月18日

【文章術】説得力のある文章を書くための3つの技術―板坂元『考える技術・書く技術』

【お悩み】

こんばんは。
連れが仕事で海外に行ってしまい独り寂しいサンシローです。

…。

さて、今回は「文章の悩み」というテーマでお送りしたいと思います!

私がブログを始めてみて驚いたことは、作家やライターでもない一般の方々が、毎日かなりの量の文章をガンガン書いているということです。

ちなみに私の昨日の記事の文字数を調べてみたら2500字を超えていました。amazon等のコピペもなく、目次箇所もすべて手打ちなので、これは結構な分量です。原稿用紙でいうと6枚以上…

1日に原稿用紙2〜3枚しか書かないという作家さんもいることを考えると(当然、プロの作家さんの文章の質は凄まじいわけですが…)、ブログ界では分量的にはプロ級でものを書いている人がゴロゴロいるというわけです。

だから、はてブとかでもよく文章ハック的なエントリが人気になっているのですね。私も含めて、他に仕事もあって忙しいブロガーの方々には、効率的な文章の書き方がどうしても必要なわけです。

というわけで、このブログも今回からその流れに乗って(←短絡的)、新しく「文章術」を注力ジャンルに追加しようと思います。

【効く!サプリ】

さて、前置きが長くなりましたが、文章術記念すべき第一回は板坂元さんの名著『考える技術・書く技術 (講談社現代新書)』です。

考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327)考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327)
板坂 元

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この本は私が大学時代に読んで大いに感銘を受けた本です。知的生産の本質に関する深い洞察を展開しつつ、かつ日々の生活ですぐに実践できる発想法、思考法、文章術が満載の本です。

今回はその中でも私がもっとも影響を受けた「説得」する技術です。

板坂さんは、文章を書く際には、考えをまとめるだけでなく、「他人に理解してもらうための戦略戦術をねる努力」が必要と言います。

どんなに内容自体が優れていても、伝え方がよろしくないと、相手は納得してくれないのです。

では、どうすれば相手が納得してくれる文章を書くことができるのか?
板坂さんは「だきこめ」「なめられるな」「のせろ」という3つのユニークな技術を紹介しています。

@「だきこめ」=読者を自分の味方に引きずり込む技術

 ・私小説的アプローチをする

  もともと私小説は著者の貧乏話・失恋話・病苦などみじめな生活を
  読者が覗き見できるところに面白さがあった。著者の告白や懺悔は、
  読者の心を引きつけ、簡単に参らせる力を持っている。

 ・「われわれ意識」をつくる
  「わたくし・あなた」を使わずに「われわれ」を使うと、「われわれ意識」
   つまり「あなたもわたしも同じ仲間だ」という気持ちを作り上げる。
 ・「一匹狼イメージ」をつくる
  反体制的な姿勢を示し、生活苦をはじめとする困難に直面して、
  雄々しく戦う姿を見せれば「一匹狼イメージ」が作れる。
  一匹狼イメージは一般大衆に大いに受け入れられる。

A「なめられるな」=読者の信頼・尊敬を得る技術
 
 ・独自の表現を使う
  読者が100%理解できる文章だと有難みが薄れる。所々に難解な表現や
  自分なりの新しい表現を使い「この人は違う」という印象を植え付ける。

 ・大家から引用する
  同じ内容の話でも、微々たる人物が言うより、偉い人が言う方が、
  世間は尊敬して聞くもの。そのような大家の言葉を適度に引用すれば、
  文章に説得力が増し、尊敬・信用を得ることができる。

 ・数量化する
  引用だけでなく、統計データなどを使って説明を「数量化」すると、
  情動のレベルで相手を信じさせる有力な手段となる。

B「のせろ」=読者を自分のリズムに乗せる技術

 ・ひとつの話題は1200字以内にする(三枚主義)

  ひとつの話題は原稿用紙3枚以内くらいに収める。これは新聞の連載小説と
  同じくらいの分量。このくらいだと集中力が途切れることなく読める。

 ・変化をつける
  読者は、ずっと同じ抽象レベルの文章を読んでいると飽きてしまう。
  具象と抽象を切り替え、抽象レベルに変化を持たせる必要がある。

 ・比喩表現を使う
  比喩表現は読者の情動にうったえて説得力を増す技術。
  
 <比喩表現の練習方法>
  ・アダ名をつけてみる
  ・身の周りの事物から色・形・感じの似た別なものを連想する

 ・時には文を長くする
  「文章上達法」の類で言われる「短文」ばかり並んでいると、
  印象の弱い文章になる可能性がある。所々文を長くすると、
  文全体の調子にリズムが生まれるし、読者を飽きさせない。


【感想】

いかがでしたでしょうか?

「こんなことまで明かしていいの?」と言いたくなるくらい、結構えげつない方法まで書かれてましたよね。「難しい言葉で『この人は違う』という印象を持たせる」とか(笑)

私はネット上でだけでなく、リアル世界でもこれから文章を死ぬほど書いていかないといかない身なのですが(大学院の論文とかレポートとかですね)、この手の文章術っていったいどこまで人に明かしていいものかと悩むことがあります。

日垣隆さんが『すぐに稼げる文章術』の帯で「こんなに手の内を明かしていいのか、オレ(笑)」と書かれているように、作家にとっては自分の文章術って企業秘密みたいなものなんですよね。

しかし、少し視点を変えて考えてみると、「文章術」として公開できるということは、その技術にある程度の「一般性」があるということです。

作家というのは自分の文章を売りにして、生活をしているわけですから、その文章はユニークなもの、つまり「個性的」である必要があります。

つまり、作家とは「テクニック」として一般化できない「個性」を文章で表現できる人間なのです。真の作家の価値は、自身の文章術を公開することでは少しも揺るがないのです。

逆にいえば、自身の文章術を公開できない作家は一般的な優等生的な文章しか書けない作家と言えるかもしれません。

私も、これから文章を書いていく者の端くれとして、人に、自分の学んだ文章術を、余裕で公開していけるような人間になりたいと思います。

【効く!コトバ】

「料理の本に、肉何グラム・玉ねぎ何個・バター大さじ何ばい、というふうに指定してあるけれども、馴れてしまえば目分量で料理をつくれるようになるし、また自分の好きな味というものは、めいめいの経験でつくり上げるのが本当だろう。これと同じことで、文の持ち味も、その人自身が計算づくでやっているうちに、自然にできあがって行くものと思う」(P.162)



↓↓↓↓↓ 詳細はこちら
考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327)


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posted by サンシロー at 22:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文章の悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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