2008年12月28日

【特集:思考術】"マトリックス"から脱出するための思考本―苅谷剛彦『知的複眼思考法』

知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)
苅谷 剛彦

講談社 2002-05
売り上げランキング : 3915
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


映画『マトリックス』は未だに、普段物思いに耽っている時に、ふと思い出す、記憶に強く残る映画でした。我々が日常だと思っていた現実世界は、実は機械が人間の脳内に作りだした虚構の世界だった。救世主ネオとその仲間達は真の自由を手にするために、機械との戦いを決意する…。

普段「当たり前」と認識している世界が、実は虚構の世界だったという恐ろしさ。これは何もSFの世界の中だけでなく、私たちが生きている現実でも似たようなことが起きているのです。その最たるものがマスメディアです。例えば、テレビや新聞でよく「働く意欲のない若者が増えている」というコメントがされていますが、そういう報道にばかり接していると、何だか街の若者がみな「働く意欲がない若者」に見えてきてしまいます。

しかし、実際には働く意欲があるのにそれぞれの事情によって働けなくて苦しんでいる若者も当然います。つまり、マスメディアは、紋切型の報道で「ステレオタイプ」を作り出すことで、一種の「虚構の世界」を作り出していると言えるのです。

ステレオタイプの中で考えている限り、いつまでたっても真の自由を手に入れることはできません。本書『知的複眼思考法』は、そのようなステレオタイプに縛られた「単眼思考」から抜け出し、相対的な視点でものごとを考える「複眼思考」を身につけるための考え方やテクニックを教えてくれます。

「複眼思考」が身につけば、ありきたりの考え方や紋切型の考え方に囚われずに、独自の視点で、自分の頭で、考えることができるようになります。「複眼思考」とは、いわば「ステレオタイプ」というマスメディアが作りだした「マトリックス」から脱出するための最強の武器と言えるのではないでしょうか。

本書では、思考術の他にも、批判的な読書の仕方、ニュースの読み方、文章の読み方など、実践的なテクニックが多数紹介されています。それぞれが、「複眼思考」という根本的な考え方に結びついており、単なるノウハウ本に留まらない奥の深い内容になっています。

・自分の頭でものごとを考えたい。
・常識に囚われないものの見方をしたい。
・世の中のニュースに関して独自の意見を持ちたい。


そのような悩みをお持ちの方にお勧めの1冊です。

知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)
知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)苅谷 剛彦

講談社 2002-05
売り上げランキング : 3915

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
大学新入生に薦める101冊の本 考えあう技術 (ちくま新書) 哲学のモノサシ 日本人の英語 (岩波新書) 創造の方法学 (講談社現代新書 553)


★今回の内容、気に入っていただけたら、
 ぜひ1クリックお願いいたします!!


banner_red.gif

「悩み別 ビジネス書のサプリメント」TOPへ
  
posted by サンシロー at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネススキルの悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/111825227
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

『知的複眼思考法』 苅谷 剛彦
Excerpt: 『知的複眼思考法』 苅谷 剛彦 クリエイティブなアイディアは、既存の情報を見る目をずらし たり、その情報を組み合わせたりするところからことで生まれます。 そのため、ク...
Weblog: 関西のクリエイティブ求人を制する!
Tracked: 2009-04-14 23:07
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。