![]() | 思考の整理学 (ちくま文庫) (ちくま文庫) 外山 滋比古 筑摩書房 1986-04-24 売り上げランキング : 1578 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
初版が1986年にも関わらず未だに書店で平積みされている思考術の名著。「もっと若い時に読んでいれば…」という吸引力抜群の帯も印象的です。こういう魅力的なコピーって本当に書籍の売上を左右するなあと改めて実感。思わず、「ああ、年取らない内に早めに読んでおかないと!」と思ってしまいますよね。
内容はというと、コピーの文に偽りなし。確かに若いうちに読んでおけば、その後の人生のクリエイティブさが劇的に変わってくるような刺激的な本です。単に思考やアイデアにまつわる妙技を披露しているだけでなく、1章1章が味わい深いエッセイ集でもあります。
外山さんは、「思考の整理法」として「寝させる」大切さを説いています。何か考えを思いついたり、面白い情報を得たりした時には、その対象をずっと見つめていてはいけない。よく「見つめるナベは煮えない」と言うが、ナベにも煮えるのに自由な時間を与えないといけない。思考も同じで、対象から目を離し、いったん忘れることで、自由に寝かせてやる。そうしている内に、思考は醗酵し、時には他の考えと結び付いて新しいアイデアが生まれるというのです。
何もかもスピードが優先される時代。ともすれば私たちは、本来もっと煮詰めるべき考えを、いわば「生煮え」の状態で放出しすぎているのかもしれません。もちろんブログなどはそういう「生煮え」のアイデアを表現できる所に醍醐味があるのだという意見もあります。しかし、それで、もっと発展するはずだった考えが役目を終えてしまうのだとしたら、何とも残念なところです。
この本は、じっくりと物事を考える大切さを教えてくれます。時間に追われて無理にアイデアをひねり出すというより、日々の生活の中でゆっくりと考えを温めていく大切さを説いています。読んでいると、随所にアイデアを考えることの喜びがあふれていて、自分もこんな知的生活を送ってみたいなという思いに駆られてきます。
・考えることが好きな人
・クリエイティブな生活を送ってみたい人
・発想力を豊かにしたい人
このような目的や悩みを持った方におすすめの1冊です。
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