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数々の文章本で取り上げられている文章術の古典ともいえる1冊。文章を書くという行為に関して、これでもかというほど緻密な考察がされていて、読む人誰もに「文章とは何か」についての深い洞察を与えてくれます。
この本の最も有名な箇所は「『が』を警戒しよう」です。接続助詞の「が」は「しかし」「けれでも」のように単に逆説を表わすだけでなく、極端な例を挙げれば「彼は大いに勉強したが、合格した。」のように、順接ともいえない曖昧な用法でも使用できます。
この「が」にはどのような危険が潜んでいるのでしょうか。清水さんによると、「が」の使用に慣れてしまうと文と文の間の論理関係をきちんと考えることなく文章を書くようになってしまうといいます。
つまり、前後の文を曖昧に繋ぐことができる「が」の使用になれてしまうと、前後の文の関係をよく考えることなく書く癖がついてしまうというのです。
逆に、この「が」の使用を意識的に控えるようにすれば、自ずと前後関係をしっかり考えながら文章を書く習慣が身に付いてくるのです。
つまり、「が」を警戒していれば、自然に因果関係を考えながら文章を書けるようになるのです。「が」を警戒することはまさに、「ロジカルシンキング養成ギブス」と言えるかもしれません。
本書はこの他に、「文章とは空間を時間化すること」「文章とは経験と抽象の間を往復すること」など、文章に関する哲学的な考察に入っていきます。
上記の「が」のように、すぐに実践で使えるノウハウを紹介することに留まらず、更に文章を書く事の本質にまで迫っていること。これが、本書が40年以上読み継がれている理由なのではないかと思います。
文章とは何か、考えるとは何か、という根本的な事について悩みを抱えている方に是非お勧めの1冊です。
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【追伸】
本日は記事の構成を思い切って「レビュー」のみに絞ってみました。私自身、他の方の書評を読んでいて、意外に目次やポイント紹介の所を飛ばして「感想」欄だけ読むケースが多いということに気づいたからです。
今後もちょっとの間実験を続けていきたいと思うので、読んで下さっている方には申し訳ないのですが、ご意見、ご感想などいただけると幸いです。
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