プロフィールなどにも書いているのですが、私は今年の夏に勤め先を退職しました。
目標があって辞めたので、退職したこと自体は特に後悔していません。
しかし、それでも、辞めた当初の「存在の軽さ」のようなものには、結構身に沁みるものがありました。定収入とか保障とか以外にも、「辞めて見て初めて分かった組織のありがたみ」というものが確かに存在しました。
そこで、本日は私サンシローが、会社を辞めて思い知った「組織にいることのメリット」をご紹介したいと思います。(ちょっと悲しいですね…笑)会社辞めちゃおうかな…と思っている方などに是非読んでみていただければと思います。
@「人から学ぶ機会」を毎日得ることができる
会社に所属していると、同僚、上司、部下、先輩、後輩など様々な人たちと接することができます。加えて、顧客や仕入れ先など、社外の人たちとの付き合いも当然あります。
会社に所属していなくても、家族や友人などの人間関係は当然存在します。しかし、会社の人間関係がそれらと違う所は、「利害関係」をすべての基礎にしている所です。
利害関係が基礎になっているからこそ、会社の中では、自分の都合だけで行動することは許されません。
・会社は自分に何を求めているのか
・顧客にメリットを与えるにはどうすればいいのか
・自社も仕入れ先も“Win-Winの関係”になるにはどうすればいいのか
・トラブルの損失を最小限に抑えるにはどうすればいいのか
・後輩を早く一人前にするにはどうすればいいのか
…などなど、挙げればキリがありませんが、
要は、すべての行動で、「自分は何を求められているのか、どうすれば他人にメリットを提供できるか」を考える必要があるのです。
そのような人間関係は、自分に大きな学びと成長の機会を与えてくれます。組織に属していれば、放っておいても組織が毎日「人から学べる機会」を与えてくれるのです。(無論、そこから何かを学び取ろうとする主体性が必要ですが)
A自分が「何者か」でいることができる
これは人によって異なるかもしれませんが、会社に属していると、自分のアイデンティティーがある程度安定してきます。電話かけたり、メールを書いたりするたびに、「○○会社の××です」と言っていると、自然とそういうアイデンティティーが構築できてくるのです。
要は、組織が自分を「何者か」にしてくれるのです。
組織に属していると、「何者でもない」学生時代に感じていたあの心の苦しみはいくらか軽減されます。幸い、私は就職してから「アイデンティティークライシス」に見舞われたことはほとんどありませんでした。こんなに組織って居心地がいいものなのかと驚いたりもしました。
無論、「組織が与えてくれるアイデンティティーなんていらないよ!」という意見もあると思います。(本来は私もそうです。だから辞めたのです。)しかし、組織に属して、自分自身を安定させて、社会に貢献するということは、間違ったことではないと私は思います。
B特定の人たちと定常的に会うことができる
これは寂しさの問題です。会社は定常的に「人と会う機会」を与えてくれます。もし会社に属していないと、自分から働きかけない限り人と会う機会はなくなってしまいます。
例えば、高校時代の友人に会うとかでも、自分から飲みに行こうと誘わないといけません。(もちろん誘ってくれることもありますが)しかし、そうやって誘っても、いざ会って飲んだらそれで終わりです。大抵は「会う機会」はスポットで終わってしまうはずです。
しかし、組織に属していれば、毎日特定の人たちと強制的に会う機会が生まれます。(無論、これが逆に悩みの種になるケースもあると思いますが。)私の場合は、幸い周囲に恵まれていたので、辞めた当初はこの「特定の人たちと毎日会えない」という事態から生じる孤独感はかなりのものでした。
C日々の目的を得ることができる
「人間は自由を求めてばかりいるが、いざ自由になってみると、今度はそれに耐えられず逆に逃げ出してしまう」ということを言った人がいます。(フロムですね。)同じように、人間は「目的」がなくなってしまうと、何をすればいいのか分からなくなり、たまらなく不安になってしまうのです。
しかし、組織に属していれば、「目的」は組織が与えてくれます。しかもご丁寧なことに、その目的を管理までしてくれます(笑)。だから、窮屈である一方、必要以上に「自分は何をやるべきか」と頭を悩ませることもなくなるのです。
私も長期的な目標は持って会社を辞めたのですが、それでも会社が日々与えてくれていた細かいタスクは、あれはあれで有難いものだったんだなと、今では思います。
D生活にメリハリが出てくる
これはCとも関係しています。会社に属していると、朝礼、会議、顧客訪問、プレゼン、事務作業、打ち上げ、合コン(オイオイ!)など、それなりに色々なイベントが発生します。
会社に属していると割とうっとうしく感じたりするこれらのイベントが、いざ会社を辞めてみると、結構貴いものだったのだと分かってくるのです。(悲しいなあ〜笑)
会社に属していても毎日決まったルーティンワークだから、退屈だなと思うものです。しかし、会社を辞めるとそこに待っているのは、パン生地をどこまでも引き延ばしていったような変わり映えのしない単調な日々なのです。(まあ時間とお金に余裕があれば最初の内はそこそこ楽しめるとは思うのですが)
月曜から金曜まで働き、土日に休むというサイクルも今思えば生活にメリハリを与えてくれていたんだなと思います。苦痛に耐えて1週間働くからこそ、金曜夜のあの開放感が味わえるんですよね。
以上、サンシローがおくる「組織にいることのメリット5つ」でした。
そんなに組織を褒めるんだったら辞めなきゃよかったじゃんよ〜と言われそうですが違うんです。
自分としても「嫌だから辞める」という状況にはしたくなかったのです。(だってそれは単なる逃げですからね。)組織に所属して働くことは素晴らしい。でも、自分には別の目的があるから辞めた、のです。
ところが、自分の周りには「組織は嫌だから辞めたい!」という人が少なからずいました。いやあ、それでも取り返しのつかないことしちゃうよりましだからいいんだけどさあ、でも組織にもこんなメリットがあるんだよ!
そんなことを伝えたくてこのエントリを書きました。でも実際には、上に書いたようなことも結局は皆それぞれ自分が会社を辞めてみないと実感できないことかもしれません。だから、どれくらい意味がある内容かは分からないのですが、それでも、読んでいただいた方が何かしら思ってくれれば幸いです。
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