2008年11月07日

【特集:文章術】理科系の文章を知らずして文章を語るなかれ―木下是雄『理科系の作文技術』

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おはようございます、サンシローです。

先週はオバマ候補と小室さん逮捕の話題で一色でしたね。

それぞれ、お手本として、反面教師として、学ばせていただきたい所を数多く持った方々だと思います。
あらゆるものから学びとる、やはりそれが大事ですよね。

さてさて、それでは早速、文章術特集の続きを始めたいと思います!

【お悩み】

これまで紹介してきた文章術は、主に「文科系」の文章を対象としたものでした。「文章とは虚構だ」「伝えるために比喩を使う」などは、まさにそうですよね。話に筋のある文章を書くことは当然としても、自分自身の主観を尊重する傾向があると思います。

それでは、世の半分(?)を占めているであろう、「理科系」の方々はいったいどのような文章を書くのでしょうか?Newtonなどに掲載されているような論文は、文系のものよりかっちりしている印象があります。「理科系」の文章とは、どのようなスタンスに基づいて書かれているのでしょうか…??

【効く!サプリ】

木下是雄さんの『理科系の作文技術』は初版が1981年。既に数十万部以上売れているという文章術の名著です。

理科系の作文技術 (中公新書 (624))理科系の作文技術 (中公新書 (624))
木下 是雄

中央公論新社 1981-01
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【目次】

 1 序章
 2 準備作業(立案)
 3 文章の組み立て
 4 パラグラフ
 5 文の構造と文章の流れ
 6 はっきり言い切る姿勢
 7 事実と意見
 8 わかりやすく簡潔な表現
 9 執筆メモ
 10 手紙・説明書・原著論文
 11 学会講演の要領

実は、先日紹介した『「超」文章法』の中で、野口悠紀雄さんが、「日本語で書かれた文章読本の中で最も有益」と書かれていたので、今回購入を決定しました。(正直野口さんが絶賛していなかったら、ド文系の私は一生手に取らなかったであろうタイトルです…)

一読して、この本は理科系の文章の特徴だけでなく、英語の文章と比べた日本語の文章の問題点まで考察されていて、示唆に富む内容でした。以下何点かポイントを絞ってご紹介します。

■理科系の文書の特徴

 理科系の文書の特徴は、読者に伝えるべき内容が事実(状況を含む)と
 意見(判断や予測をふくむ)に限られていて、心情的要素をふくまないこと。

 <理科系の文書を書く際の心得>
  @主題について述べるべき事実と意見を十分に精選し、
  Aそれらを、事実と意見とを峻別しながら、順序よく、明快・簡潔に記述する。

■内容の精選

 必要なことは洩れなく記述し、必要でないことは一つも書かないのが、
 仕事の文書を書く際の第一原則。

■事実と意見の区別

 事実と意見が区別されていない文章を書くと、論理の組み立てが
 ぐらぐらになってしまい、不当な結論が導き出されてしまうことがある。

 <事実の記述>
  @その事実に関してその文書で書く必要があるのは何かを吟味する。
  Aそれを、ぼかした表現で逃げずに、できるだけ明確に書く。
  B事実を記述する文はできるだけ名詞と動詞で書き、
   主観に依存する修飾語を混入させない。

 <意見の記述>
  @意見の内容の核となる言葉が主観に依存する修飾語の場合には、
   「私は」と「〜と考える」などを省くことが許される。
  Aそうでない場合は「私は」と「〜と考える」などを省いてはいけない。

  例)アジはうまい魚だ
    →核が修飾語なので、「私は」などがなくても「意見」だと受け取れる。
  例)故障の原因は接続ミスであった
    →核が修飾語でないので、「意見」なのか「事実」なのか分からない。
     「意見」の場合は、「私は故障の原因は接続ミスだと思う」のように書く。

■記述の順序

 文章は全体が論理的な順序に従って組み立てられなければならない。
 一つの文と次の文とがきちんと連結されていて、自然な流れになっている必要がある。

 また、読者がまっさきに知りたがる内容が何かを考えし、情報をどういう
 順序に並べれば読者の期待にそえるか考慮する必要がある。

■英語の文章と日本語の文章の違い

 @文章の流れ
  
  ○日本語:
   ・パラグラフ全体を読んでからはじめて意味がわかるような書き方  
   ・読者が知っていそうなことはくどくど書かない。

  ○英語:
   ・読者がそこまでに読んだことだけによって理解できるような書き方 
   ・一つの文とその次の文の関係が、読めば即座にわかるような書き方 
   ・読者がおぎなって読んでくれそうなことも、くどいほどに明白に書く  

 A文の構造
  
  ○日本語:
   ・修飾語が前置されるため、文の最後まで意味が分からず読みにくい
  ○英語:
   ・修飾語が後置されるので、文の初めて意味がわかり読みやすい

 Bはっきり言い切る姿勢

  英語では「〜と思われる」「〜と考えられる」というような曖昧表現は使わない。
  「〜と思う」「〜と考える」とはっきり言い切る姿勢が必要


【感想】

同じ日本語の文章でも、文化系と理科系でこれだけスタンスに違いがあるのかと、まさに目から鱗の内容でした。

主観的な心情表現は入れない、論理に不要なことは一切書かない、事実と意見ははっきり区別して書く、など、文化系の文章が普段あいまいにしがちな事を次々と俎上に上げ、ずばりと指摘してくれます。

また、英語文と日本語文の違いについても鋭く切り込んでいます。よく英語で書かれた原著の方が、日本語の翻訳版より分かりやすいと聞きますが、まさに上記のような理由からだったのですね。

この他に、本書では、「手紙・説明書・原著論文の書き方」「学会講演の要領」など、文系の文章術には載っていないような、ためになる内容が多数紹介されています。

文化系の書き方を見直すためにも、そして日本語の文章を見直すためにも、おすすめの1冊です。

【効く!コトバ】

「理科系の仕事の文書は情報と意見だけの伝達を使命とする」(P.6)

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タグ:文章術
  
posted by サンシロー at 09:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文章の悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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