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おはようございます!サンシローです。
今年も残すところあと2か月になりましたね〜。
金融不況だなんだで、気温も懐も寒々しい年末になりそうですが、
こんな時こそ読書で自己投資ですね。
では早速文章術特集の続き行きます!
【お悩み】
文章を書く際に皆さんはどのようなスタンスで書かれていますか?
「読者を意識して書く」
「分かりやすく書く」
「短文を意識して書く」
などなど色々あると思うのですが、
「自分の感じたとおり、思ったとおりのことを書く」
という方はいらっしゃいませんでしょうか??
(実は私がそうなんです。汗)
このスタンス、一見正しいように思えるのですが、
実は大きな間違いを犯してしまっているのです…
【効く!サプリ】
評論家・福田和也さんの『福田和也の「文章教室」』は、文章を書く際にとことん「意識的」になることを説いた本です。
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【目次】
第1章 「読む力」
文学賞に挑む
作家の技術
エロス、恋愛を描く 他
第2章 「書く力」
垂れ流しの文章はなぜダメか
「プロ」の文章を目指す
文章上達に必要な三つの要素 他
第3章 「調べる力」
ディテールこそが命
「美智子皇后 もう一つのルーツ
「調べる」資料編
福田さんは、まず「言葉に対して意識的にならねば、自分の伝えたいことは他人には伝わらない」と言います。
自分のいる場所と他人のいる場所は違う。自分の思ったこと、伝えたいことをそのまま伝えても、相手には届かない。これを前提にしないといけないと言うのです。
では、人に伝わる文章を書くにはどうすればよいのか?
福田さんは、そのカギは「虚構(うそ)のつき方」にあると言います。
注意していただきたいのは、この場合の「うそ」とは、人をあざむくための「嘘」ではなく、フィクション(虚構)という意味での嘘だということです。
雑多な現実の中から、どの部分を抽出し、どういう順番で、どういう風に書けば、もっとも読み手に伝わるか。つまり、伝わる文章を書く際には、必ず「現実を編集する」という作業が必要になります。
文章を書く際の「虚構(うそ)」とは、まさしくこの「編集」を表しているのです。「虚構(うそ)」をつくことに意識的になることで、伝えたい真実の輪郭がはじめて明確になってくるのです。
各章では、この「虚構(うそ)のつき方」という観点から、「読む」「書く」「調べる」ためのテクニックが紹介されています。以下何点か絞ってご紹介します。
■「読む力」を鍛える方法
・「書く力」とはすなわち「読む力」。「読む力」をつけるためには、
文章を「書き写す」のが一番。
・ある文章を、正確に書き写すためには、かなり丁寧に読まなければならない。
例)文言、漢字の使い方、句読点の打ち方、文章の長短・リズム、
情報量のバランス、視点や時制のとり方、調子の変え方など
・「読む力」は、情報を文章に、そして作品にするためには欠かせない能力。
職業的な書き手はどんな作家であっても、独自の「読む力」を持っている。
■「書く力」を鍛える方法
・感情や情緒を噴出、吐露しただけの文章は単なる情報の垂れ流し。
工夫がないし、読み手の姿が見えていない。
・一番大事なのは「他者」、つまりは自分に何の関心もない、「他者」に
自分の考えや感覚を伝えるにはどうすればいいのかを考えること。
<文章上達に必要な三つの要素>
@上手な文章のイメージを明確にする
自分が魅力を感じる文章を明確にイメージする。そして、
それを分析、分解して、文章の構造を認識する。
A構成力、企画力
単なる感情の吐露ではなく、まず「構成力」ということを
頭の隅において書き始めるようにする。
B豊かな語彙と言い回しの工夫
本を読む際は、作者の意図を汲み取りながら読むようにする。
その上で、使われている語彙を意識し、気に入ったものは
真似して使ってみるようにする。
■「調べる力」を鍛える方法
・まずは文章を書く上で「調べること」の重要性を認識すべき。
なぜなら、調べることで得られる「ディテール」こそが文章の命だから。
・文章とは細部の積み重ね。「調べる」ことによって、
その細部が確固としたものになればなるほど、書き手はそこから飛躍し、
自分なりの、自分だけの論を導き出すことができる。
【感想】
いかがでしたでしょうか?
本書は文芸評論家・福田和也さんの著書ということもあり、ビジネス文というより、評論、エッセイ、小説などの文章を対象にしています。引用されている文章も文学関連がほとんどです。
しかし、本書で語られた「虚構(うそ)をつく」というスタンスは、どんな文章を書く上でも大切な普遍的な内容だと言えます。
単に自分の考えや感情を吐露するのではなく、どうすれば読み手に伝わるのかを意識し、工夫して文章を「構築」すること。緻密な調査に基づく、確固とした「事実」を積み重ねた上で、自分の「虚構」をつくること。
このようなスタンスは、「顧客」という明確な「読み手」が存在するビジネス文を書く上でも大いに参考になるスタンスと言えるのではないでしょうか。
本書を読んでいて思い出したのが、福田和也さんの数ある代表作の一つ、『悪の対話術』です。
悪の対話術 (講談社現代新書)

この本は、人と会話をする際、単にイノセントに話をするのではなく、徹底的に「意識的」になる重要性を説いています。
その点で、今回の『福田和也の「文章教室」』は、文章を書くことに徹底的に意識的になることを説いた、「悪の文章術」とも呼べる内容でした。
一般的に、正直なことは良いことだと認識されています。しかし、正直ということは、自分の気持ちをそのまま、何の配慮も無しにストレートに表現するということを意味します。
その自分の気持ちというのがもし、独創的で容易には人に理解されないものだったら、どうすればよいのでしょうか。あるいは、人を傷つけるようなものだったら、どうすればよいのでしょうか。それでも正直にストレートに伝えることが良いことなのでしょうか。
文章を書く上でも、会話をする上でも、「他者」に伝えるということに「意識的」になるということ。それは、裏を返せば、相手を思いやるということに他ならないことなのだと思います。
文章は自分の気持ちをそのまま書くべきだ!と思っている方にはぜひおすすめの本です!
(というか自分がそうです…笑)
【効く!コトバ】
「どんな真実も嘘=虚構の助けを借りなければ、真実として輝くことはありません。他人に真実を伝えたいと望めば望むほど『虚構をつく』技術に、あなたは長けなければならないのです」(P.7)
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タグ:文章術





















