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【お悩み】
こんにちは、サンシローです。
昨日に引き続き文章本特集、まだまだ続きます!
さて、文章を書く際はテクニックも大事だが、最も重要なのは文章を書き始める前の準備なのだ、ということが昨日の主旨でした。
『文章の書き方』はそういう意味で、文章を書く以前の日常的な生き方にまで触れた本でした。「文は心」なのだから、普段から心を豊かにしておかないと、豊かな文章は書けないと。
では、文章を書く上でのもっと直前の準備、つまり「書く内容を考える」という段階に関しては、どのように行えばいいのでしょうか。
どんなに文章作法を磨いても、心を豊かにしても、書く内容を考えなければ、文章は書けません。では、書く内容を効果的に考えるにはいったいどうすればよいのでしょうか…?
【効く!サプリ】
最近では『超「超」整理法』などでもお馴染みの、野口悠紀雄さんの『「超」文章法』は、上記のような、文章を書く前段階の、「書く内容を考える」部分の重要性を教えてくれる本です。
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【目次】
第1章 メッセージこそ重要だ
第2章 骨組を作る(1)――内容面のプロット
第3章 骨組を作る(2)――形式面の構成
第4章 筋力増強――説得力を強める
第5章 化粧する(1)――わかりにくい文章と闘う
第6章 化粧する(2)――100回でも推敲する
第7章 始めればできる
野口さんは、文学作品などを除く大半の文章は、「ためになり、面白く、わかりやすい」ものである必要があると言います。
そのような文章を書く際に重要なのが、文章を書く「前の段階」である、「メッセージ」と「骨組み」です。以下、第1〜3章からポイントを絞ってご紹介します。
■メッセージとは何か
・メッセージとは「読者にどうしても伝えたい内容」を表す。
メッセージの重要性に比べれば、一文一意、主述のねじれなどの
文章テクニックの重要は2割程度。
<メッセージの条件>
@ひとことでいえるか
「君の言いたいことは何か?」と問われて、ひとことで言えないならば、
それはメッセージがないということ。
Aどうしても書きたいという気持ちがあるか
適切なメッセージを発見するとどうしても人に伝えたいという
強い気持ちが湧いてくるもの。
B人に盗まれたら怒り狂うか
人から盗用されて怒り狂うような内容であれば、それは
書くべき内容を持った「メッセージ」であるといえる。
・文章を書く作業は見たまま、感じたままを書くことではない。
その中から、書くに値するものを抽出することが重要。
■どうすればメッセージが見つかるか
・メッセージを見つけるには「考え抜く」しかない。常に考え続けていると、
ある時ふと啓示がある。そのように「考え抜くための環境」を準備することが重要。
■ためになり、面白いメッセージか
・メッセージを見つけたらそれが「ためになるものか」「面白いものか」を
絶えず自問するようにする。
・「ためになる」とは有用性があるということ。読者の行動や考えを
変える原因となりうるもの。最低限、それまで漠然としていた認識を
明確化させる効果であることが望ましい。
・「面白い」とは、論述分の場合は謎解きと発見の面白さ。
つまり、好奇心を呼び起こし、それを満たしてくれること。
■冒険物語を真似て論述分の骨組みをつくる
・メッセージが決まったら次はそれをどのように提示するか。
そのためには冒険物語のプロットが参考になる。
・冒険物語は、クライマックスに敵との最終戦争が行われる。
論述文でもこのような「対立概念」を利用するのが効果的。
<対立概念の利用方法>
@「一つは二つ」とする
一つと思われてきたものが、二つの面をもつことの発見。
「皆がプラスだといっていることに、マイナス面もある」など。
A「二つは一つ」とする
異なると思われているものが実は一つの理論で説明できることの発見。
一見異質なものの共通属性を発見する。
B従来と違う二分法を用いる
例えばマルクスは経済を「資本家」と「労働者」に二分したが、
ケインズは「資産家」と「実業者」に二分したことで新たな問題点を発見した。
Cマトリックス法を用いる
二分法だけでなく、2つの軸を持ったマトリックスで問題を
分割すると、対立概念がはっきりすることもある。
■全体は三部で構成する
・論述文は「起承転結」よりも「序論・本論・結論」形式がよい。
「転」で論理展開が覆されると読者が当惑してしまうため。
・構成する際は、「関連する内容をまとめる」作業が必要。
「主張、その理由、その意味するもの」をそれぞれはっきりさせ、
グループごとにまとめること。
【感想】
本書に限らず、野口さんの書かれるノウハウ本は、「誰でも直ぐに実践できる内容でありながら、対象の本質に鋭く捉えて提示する」という特徴を持っていると思います。
本作でも、文章を書く上での様々な実践テクニックを紹介する一方、文章の革新である「メッセージ」の持つ重要性に鋭く切り込んでいます。
また、「技術の発達による効率的な仕事の仕方の変化」を捉えることに関しても野口さんの右に出る方はいないのではないでしょうか。
野口さんは最後の第7章で、書くことを「とにかく始めよ」と強調しています。これまでは、「十分に構想を練ってから執筆に取り掛かる」というスタイルが一般的でした。しかし、パソコンの発達によって、後から何度も見直し、自由に修正することが可能になりました。
つまり、メッセージが決まったら、全体の構成が決まっていなくても、まずは書き始める。パソコンの普及により、文章を書くというスタイルは、このように根本的に変化したのです。
今後も技術はますます発展していくのでしょうが、その本質を捉え、その中で最も効率的・効果的な方法を考えていくことが重要なのだと思います。
「中身のある=メッセージのある」文章を書きたいという方に是非おすすめの1冊です!
【効く!コトバ】
「新しい考えを最初に発見した人は、エバンジェリスト(伝道者)にならざるをえない。『ためになる内容を、面白く、わかりやすく』話さざるをえない。そうしなければ、古い考えや異教に捉われている人々を目覚めさせることができないからだ」(P.47)
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タグ:文章術



















