2008年10月21日

【文章術】中身のある文章を1時間で書く方法―後藤禎典『時速1000字で書く技術』

【お悩み】

おはようございます。サンシローです。

最近、近所のビルが取り壊し工事をしていて、私のいる家も震度2くらいでずっと揺れている状態です。

今もずっと揺れながら書いています。本棚とかガタガタ言ってます。
地盤とか大丈夫なのでしょうか…
はっきり言って迷惑&コワイです…

と、いうわけで、
本日もお越しいただきありがとうございますm(_ _)m

さて、今週から始めた文章術特集、まだまだ行きますよ〜

今日のテーマは「スピード」です。

社会全体のスピードが増していく中で、仕事の中で求められる「文章を書くスピード」も高まってきました。

 「企画書にレポートを仕上げないといけない」
 「明日までにレポートを書かないといけない」
 「今日中に日報をかかないといけない」
 「1時間以内にメールを送らないといけない」

などなど…仕事全体のスピード上がるにつれて、文章作成の効率化は必須の課題になってきました。

しかし、書店に並んでいる文章本のほとんどが、「文章を上達させる方法」「型通りのまともな文章を書く方法」を説くことに終始してしまっています。

つまり、文章術の大半は「いかに上手に文章を書くか」を説いており、「いかに文章を書くスピードを短縮させるか」という部分についてはほとんど触れていないのです。

【効く!サプリ】

このような問題意識で書かれた文章本が、後藤禎典さんの『時速1000字で書く技術』です。

時速1000字で書く技術時速1000字で書く技術
後藤 禎典

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【目次】

 【序論】「時速1000字」で書くための大前提
   01 文章が「書けない」原因を知ろう
   02 「時速1000字」には理由がある
   03 「時速1000字」を目指す前に
   04 「時速1000時」を実現する方法
   05 文章作成のプロセス

 第1部「時速1000字」を実現するための基礎固め
 
 【第1章】書くべきことを定めよう
   01 なぜ「文章が書けない」のか再び考える
   02 書くべきこと、書きたいことを考えよう
   03 メモを作って、文章の中身を定めよう
 
 【第2章】わかりやすく書く技術を磨こう
   01 上手な文章を目指そう
   02 わかりやすさを知ろう
   03 読み手を意識しよう
   04 書き言葉で書こう
   05 比喩を効果的に使おう
 
 【第3章】正確に書く技術を磨こう
   01 情報を正確に書こう
   02 解釈がばらつかないように書こう
   03 事実と意見を区別しよう
 
 第2部「時速1000字」を極めるための最終工程
  
 【第1章】文章作成の効率化を図ろう
   01 効率化できることを考えよう
   02 考える時間を短縮しよう
   03 メモを作成する時間を短縮しよう
   04 ポイントを絞って効率的に推敲しよう

 【第2章】「時速1000字」の実況中継

キモは何といっても第2部【第1章】の「文章作成の効率化」です。

第1部はいわゆる「文章上達法」なので、この本の真価はやはり「書くスピードを上げる」ための「第2部」にあると言えます。

【序論】の「文章作成のプロセス」と合わせてポイントを絞ってご紹介します。

■文章作成のプロセス

 Step1 考える:頭の中で書くべきことを定める
 Step2 メモを作る:考えたことを視覚化する
 Step3 文章化する:読み手にわかりやすく、正確に書く
 Step4 推敲する:文章を客観的な目で眺める
 
 ※ここまでのプロセスを1時間で行い、A4・1枚(約1000字)の文章を書く

■考える時間を短縮する

 ただ闇雲に考えてしまうと時間がかかる。書くべきことに「制約」を設けると、
 考える時間が大幅に短縮できる。「制約」には2種類ある。

 ・内的制約:文章の内容に関する制約。
       テーマ、文書の種類、書く項目、対象、目的など

 ・外的制約:文章に内容に関わらない制約。
       制限時間、分量など

 このような「制約」を意識下することにより、考えるべきことが絞られ、
 時間を大幅に短縮できるようになる。

■メモする時間を短縮する

 闇雲に関連情報を書きだしていくと時間がかかる。「テーマ」をはっきり意識し、
 「内容に盛り込むべき項目」に基づいて、考えや情報を書きだしていく。
 なかなか考えが思い浮かばない時は「問い」を立てるのも重要。

■ポイントを絞って推敲する

 メモした内容を素早く文章化するためには「書くための文法力」が必要。
 「書くための文法力」を強化する際に重要なのが、
 「文法的におかしくなりやすい部分」を意識すること。これが推敲にもつながる。

 <文法的におかしくなりやすい部分>
  ・ねじれ文に気をつける
  ・曖昧な係り受けに気をつける
  ・主語の省略に気をつける


【感想】

さすが著者の後藤さんは河合塾で講師もされているだけに、ブレのないスタンダードな文章本という印象でした。

王道的な文章術を実践する中で、最終的に仕上がる文章のイメージを明確に意識し、様々な制約を設けていく中で、書くスピードを高めていく。

制約や締切を設けるということは、仕事術の常識のようになってきましたが、それを文章術に具体的に当てはめた所がこの本の新鮮さだったのではないでしょうか。

ところで、この本については以前小飼弾さんも書かれていて「文章を書く前のインプット(読書)について触れられいないので不合格。しかし既に読み手の人にとっては合格」という内容のことを書かれていました。

これは確かに正論です。私の座右の銘の1つに「からっぽの頭からは何も生まれてこない」というのがあります。人間は神様でも魔法使いでもないので、無から有は絶対に生み出せない。だから何かしら必ず頭に入れておかないといけない。

この部分をもっとつっこんで言うと、文章を書く際に「書けないな」と思うときって、2種類あると思うのです。ひとつが「頭の中に考えがない時」もうひとつが「頭の中に言葉がない時」です。

「考え」が足りない時は、やっぱり本を読むのが1番だと思うんです。でも、自分の経験や本以外で得た知識から「考え」を生んだって全然問題ないわけですね。だから読書は必須条件ではない。

でも「言葉」が足りない時は、もう頭の中に大量に言葉を詰め込むしかない。そのためにはもう必死で読書するしかないってなるのです。

私は以前、ビジネス書とは全く関係ないブログも書いていたことがあるのですが(コケました)、普段ぜんぜん読んでいないジャンルの文章を書くときは本当に苦労します。

自分の考えを表現する以前に、ベースとなる何でもない文章すらなかなか書けない。頭の中に書くための言葉がぜんぜんないからなんですね。

そういう意味で、「書く前にまず読め」というのは全くもって正しいです。その上でいかに中身のある文章を短時間で書くかということが問題になってくるわけですね。とはいえ、後藤さんも実はあとがきでそのことについてはしっかり触れられていたのです。

【効く!コトバ】

「そうは言っても、『時速1000字』は、誰もがいきなり実現できるものではありません。書くべき文章に見合った『知識・経験・思い・考え』を持ち合わせていない人は、初めの『考える』ステップで頓挫してしまうことでしょう。『時速1000字』を実現するには、日頃から自分の『知識・経験・思い・考え』を十分蓄積しておく必要があるのです」(P.207)

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タグ:文章術
  
posted by サンシロー at 11:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 文章の悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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