2008年10月17日

【新刊書評】スキルだけじゃなくアタマも再起動―大前研一『サラリーマン「再起動」マニュアル』

こんにちは。1日1回はチョコを食べないと気が済まないサンシローです。

3連休明けの1週間も今日で終わりですね。
本日もお越しいただきありがとうございます。

さて、今日ご紹介するのは先日、マインドマップ的読書感想文で紹介されていて速効ゲットした、大前研一さんの『サラリーマン「再起動」マニュアル』です。

サラリーマン「再起動」マニュアルサラリーマン「再起動」マニュアル
大前 研一

小学館 2008-09-29
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大前さんは世界経済の動向やマネジメントについて記された本の他に、一般ビジネスマン向けの書籍も多数出版されています。今作は『サラリーマン・サバイバル』『サラリーマン・リカバリー』『サラリーマンIT道場』に続くサラリーマンシリーズ?最新作です。

【目次】

 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない

 第1章 [現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?
 第2章 [基礎編]「再起動」のための準備運動
 第3章 [実践編]「中年総合力」を身につける
 第4章 [事業分析編]"新大陸エクセレントカンパニー"の条件
 第5章 [メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の"メシの種"はここにある


第1〜3章では主に30代〜40代のビジネスマンを対象に、グローバル時代に必要な社会認識、考え方、スキルなどについて述べられています。第4章では現在世界各国の新興企業を、第5章ではウェブ2.0型企業の分析。そしてエピローグでは新しい経済における「ビジネスの種」が紹介されています。

大前さんは、ご自身の提唱する「ボーダーレス経済」をこの本では「ビジネス新大陸」と名付けています。「ビジネス新大陸」への変化は凄まじく日本の企業やサラリーマンは今「フリーズ状態」だと言います。そのため日本全体がフリーズしている今こそ、自分自身を「再起動」して活躍するチャンスというわけです。

<ビジネス旧大陸と新大陸の違い>

 ・旧大陸:アナログ時代の古い経済社会。年功序列の安定した世界。
 ・新大陸:デジタル時代の新しい経済社会。個人で道を切り開く弱肉強食世界。


大前さんは自分を「再起動」させるためのパワフルな方法を多数紹介されています。
何点か絞ってお伝えします。

■自己改造=再起動するする3つの方法
 
 @「お金の使い方」を変える
 A「時間の使い方」を変える
 B「住む場所」を変える
 →自己投資にお金と時間を使い、新しい分野・業界に果敢にチャレンジする

■「残業代稼ぎ」のメンタリティは捨てる

 9時5時で何となく仕事をして残業代を稼ぐというのは、しみったれた根性。
 プロフェッショナルになりたければ、目標をしっかり定め、効率良く仕事をする必要。

■人生の3大経費

 新大陸を生き抜くために自分を「再起動」するためにはお金も必要。
 (セミナー、英語学習、現場調査のための旅行など)そのため、
 「人生の3大経費」を見直しコストカットしないといけない。

 @住宅
  →都心のマンション、一戸建てはローンが莫大。「平日は都心に賃貸、
   休日は郊外に一戸建て」など工夫が必要。

 A子供の教育
  →子供はお金をかければかけるほど育たない。苦労しないとハングリー精神が
   身に付かない。子供には「お金」ではなく「時間」を使うべき。

 Bクルマ
  →新車は家計を圧迫する。中古車、レンタカーなどにすれば大幅にコストダウンできる。

■バーチャル海外投資のメリット

 海外投資は国内より効率よく利益獲得できるチャンスがあるが、
 株に不慣れな人は「元手0円」の「バーチャル投資」から始めるべき。
 「ファンド・マネージメント」の考え方が身につくし、経済の勉強にもなる。
 また、海外の国や企業の見方が変わり「世界市民」意識が身につく。

■これからは専門分野だけでは生き残れない

 新大陸ではどんな企業も突然死する危険がある。自分の専門分野だけしか知らないと、
 企業と一緒に沈没してしまう。これからは幅広い知識や経験を持つ
 ゼネラリストであると同時に何か1つ専門分野を持つ「T型人間」、
 あるいはゼネラリストでありながら2つの専門分野を持つ「π型人間」を目指すべき。

■大前流「3つのインプット術」

 @新聞記事からのインプット
  1日平均500本のニュースをチェック。紙面ではなくすべてインターネットの
  クリッピングサービスを利用する。
 
 Aクラスディスカッションからのインプット
  大学院のサイバーディスカッションなどで、職種も年齢も国籍も違うメンバーと
  ディスカッションすることにより幅広い知見を得る。

 B自分の足で歩きまわるインプット
  海外旅行での定点観測、フィールドインタビューなどで現場感覚を磨く。
  先入観に縛られず仮説を立てて検証していく。


などなど…どれもかなりパワフルで実行するのが難しいものもあるかもしれませんが、そのアグレッシブな姿勢は是非とも見習いたい所だと思います。

【感想】

一読して、毎度の事ではあるのですが、大前さんの博識さ、洞察の深さ、未来予測の鋭さに脱帽しました。amazonレビューに「日本のドラッガー」という意見もありましたが、異論を挟む人は誰もいないのではないでしょうか。

今回の本はタイトルこそ「マニュアル」となっていて、上記の様なスキルアップのための方法が多数紹介されていますが、全体の6〜7割くらいは大前さんの世界経済時評が占めています。

その世界時評がまためっぽう面白いのです。IBM、DELL、ZARA、ユニクロ、amazon、Googleなど名だたる企業を大前さん独自の分析で次々と切っていく様は爽快の一言。目からウロコ落ちまくり状態でした。

特に第5章のGoogleの今後の戦略に関する分析は秀逸です。思わず「経済はGoogleに支配されてしまうのか!?」と恐れてしまうような視点を得ることができます。

このように、今作は「ビジネス新大陸」を生き抜くために、自分を「再起動」スキルだけでなく、グローバル経済の深層に関する幅広い知見も得られて「アタマ」も再起動できる。そんな素晴らしい作品でした。

【効く!コトバ】

「私はこれまで何度となく、サラリーマンの"三種の神器"は世界のどこに行っても勝負できる英語でのコミュニケーション能力と財務とITだと述べている。そのITに関しても、単に技術・スキルとしてのITではなく、ITのもたらす世界がどのようなものになるのかを見極めていかなくてはならない」(P.279)

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posted by サンシロー at 13:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネススキルの悩み | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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